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国立文楽劇場

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【東西名流舞踊鑑賞会】吾妻徳穂、藤間勘十郎からメッセージが届きました!

  10月17日(土)、東西の舞踊家の名手が競演する「東西名流舞踊鑑賞会」を上演いたします。第2部『藤戸の浦』に出演の吾妻徳穂と藤間勘十郎から、公演にかける意気込みを語ったメッセージが届きました。

★吾妻徳穂よりメッセージ~『藤戸の浦』を勤めるにあたって~
 『藤戸の浦』は祖母の初代徳穂による振付で、お流儀として大切にしている作品です。戦に臨む佐々木盛綱に浅瀬の場所を教えた子供が、敵方に作戦を知られては困ると考えた盛綱によって殺され、後日、子供の母親が盛綱と対面するお話です。
 戦争で罪のない人たちが命を落とし、その家族が悲しみを蒙るという現象は、初演から50年以上経過した現在でも起こっていることです。初演時はベトナム戦争の最中であり、作者の有吉佐和子先生はそのような時代背景を踏まえて執筆されたと祖母から聞きました。聞いていてわかりやすい詞章で、今のお客様にも共感していただける内容だと思いますので、そこに踊りをどのように加えていくか、難しいと感じております。
 勤めるのは今回で5回目ですが、最後に踊ったのが14年前と一昔経ちますので、新たな気持ちでこの作品に挑みます。

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左から吾妻徳穂、藤間勘十郎

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★藤間勘十郎よりメッセージ~『藤戸の浦』を勤めるにあたって~
 『藤戸の浦』を踊るのは、今回が初めてです。他流が大切にされている演目を勤める機会は滅多に無いので、心して臨みたいと思います。約50分という上演時間ですが、戦の場面の描写や子供の母親の愁嘆など変化に富んだ作品ですので、お稽古をしていても長いとは感じません。
 私のお役の佐々木盛綱は、合戦で功を成し恩賞を賜った人物ですが、戦に勝つために子供を殺していたわけです。子供を犠牲にしたことはやむを得なかったのかもしれませんが、子供の母親に問われると、それを平然と口に出してしまう盛綱。そのような武士としての感覚を持ち合わせる盛綱が、子供を失った母親が嘆き悲しむ姿を見て、自分の行いの重さに初めて気づくことになります。盛綱の心情の変化をお客様にお見せできればと思っております。

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皆様のご来場をお待ちしております!
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10月17日(土)第1部午後1時開演、第2部午後4時開演

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