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国立文楽劇場

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【7月文楽素浄瑠璃の会】解説書の一部を無料先行公開!(あらすじ『紙子仕立両面鑑』)

読む・知る・聴く――素浄瑠璃の魅力をより深く楽しむ



大阪・国立文楽劇場では、7月4日(土)に「文楽素浄瑠璃の会」を開催いたします。
義太夫節の名曲・大曲・稀曲を取り上げ、太夫と三味線の芸を、心ゆくまでご堪能いただける公演です。
文楽公演では人形とともに演奏される義太夫節ですが、当公演は語りと三味線そのものに没入できる場として、高い評価を得ています。
このたび、当日有料で販売する解説書の中より、現在では上演機会の少ない稀曲『紙子仕立両面鑑』の作品解説・あらすじを特別に無料で先行公開いたします。
はじめての方も物語の流れを押さえることで、語りと三味線が描き出す世界を一層味わい深くお楽しみいただけます。


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筆者=久堀裕朗(大阪公立大学大学院文学研究科教授)

■あらすじ『紙子仕立両面鑑』
〇これまでのあらすじ

 大坂大手筋にある道具屋万屋の一人息子助六には、若い妻お松がいます。しかし助六は廓通いし、新町の傾城揚巻と深い仲になっていました。

 揚巻には助六のほかに、武士の猪熊丹左衛門も執心しています。万屋の番頭伝九郎は、丹左衛門と結託し、万屋を乗っ取ろうと企んでいます。伝九郎は助六に、揚巻の身請け話の噂があると吹き込み、揚巻を身請けするための金策に走らせます。

 その後、伝九郎、丹左衛門らは、助六に贋金をつかませ、揚巻の身請けを妨げます。しかし悪事は露見し、助六の父助右衛門は、伝九郎に暇を出すとともに、助六を立ち直らせるため、自分の過去(落ちぶれた身を先代助右衛門に引き立てられ、万屋の手代となり、先代死去の後、後家の婿となり二代助右衛門となった経緯)を語り、紙子を着せて勘当します。助六は家を追い出され、廓から揚巻を連れて逃げるのでした。


〇「大文字屋の段」
 お松の実家である本町の綿商大文字屋。手代の権八は、お松を万屋から戻すよう勧めますが、母の妙三は権八をたしなめます。また、お松の兄栄三郎が戻り、お松を離縁させ実家へ連れ戻そうと相談しますが、義理堅い妙三は反対します。

 やがて、万屋からお松が戻されてきました。栄三郎は、関破りの罪人となった助六を救うため、揚巻の替わりに廓勤めしてほしいとお松に頼みます。栄三郎とお松は、先代助右衛門の甥・姪にあたり、当代の助右衛門にも恩義を受けていたので、助六を見捨てることができなかったのです。事情を知った妙三も加わり、親子で嘆いているところへ、助右衛門が現れます。助右衛門が去り状(離縁状)と言ってお松に渡したものは、実は揚巻の年季証文でした。助右衛門は、栄三郎がお松を揚巻の身替りにしようとしていることを察し、先回りして揚巻を身請けしていたのです。

 その夜、お松に横恋慕している伝九郎が権八を訪ね、お松を誘拐する相談をします。権八はお松をだまして伝九郎に引き渡そうとしますが、戻ってきた栄三郎に見つかります。伝九郎は追い払われ、権八は妙三とお松によって行灯の縄で吊り上げられるのでした。


▼作品解説はこちら

当日500円でお求めいただける解説書には、その他の演目の作品解説・あらすじに加え、上演台本である「床本」も収録しております。
ご鑑賞後に読み返すことで、舞台の感動をより長く心に留めてお楽しみになれます。ぜひお求めください。



文楽素浄瑠璃の会
7月4日(土)
午後1時開演

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