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国立劇場・国立演芸場閉場から3年を迎えて
- 令和8年10月
- 独立行政法人日本芸術文化振興会
- 理事長 長谷川 眞理子
長年にわたり皆様に親しまれてきた初代国立劇場・初代国立演芸場は、再整備のため令和5年10月に閉場し、この10月末で3年を迎えます。
これまで国立劇場・国立演芸場を支えてくださったお客様、実演家の皆様、関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。また、閉場が長期にわたり、再開場をお待ちの皆様にご不便とご心配をおかけしていることを、重く受け止めております。
国立劇場・国立演芸場は、伝統芸能を上演する場であるとともに、その技と心を次の世代へとつなぐ拠点です。舞台で磨かれる芸、稽古を通じて受け継がれる技、そして客席との間に生まれる感動。その積み重ねを途切れさせないことが、私たちの使命です。
この間、伝統芸能の継承と振興の灯を絶やさぬよう、他の劇場・施設等のご協力をいただきながら、公演の実施、伝承者の養成、調査研究、資料の収集・保存などに取り組んでまいりました。ご協力くださった皆様に、あらためて深く感謝申し上げます。
一方で、会場や環境が変わる中、皆様のご期待に十分にお応えできていない面があることも、重大なこととして認識しております。実演家の皆様が芸を磨き、お客様が伝統芸能に親しむ機会を確保できるよう、現場の声に耳を傾け、工夫を重ねながら、取組を進めてまいります。
再整備については、閉場後も、政府において設置した「国立劇場再整備等に関するプロジェクトチーム」において「国立劇場の再整備に係る整備計画」の改定が重ねられてきました(令和6年12月、令和7年9月)。これを踏まえ、令和8年3月には、当法人において入札公告を行いました。
引き続き関係機関と緊密に連携し、一日も早い再開場に向けて着実に進めてまいります。今後も節目ごとに、進捗等を分かりやすく、丁寧にお伝えしてまいります。
新たな国立劇場・国立演芸場には、これまで培ってきた伝統と専門性を確かに受け継ぐとともに、初めて伝統芸能に触れる方も気軽に足を運べる場となることが求められます。世代や国内外を問わず、より多くの方々に日本の伝統芸能の魅力を発信できる劇場を目指してまいります。
再開場までの間も、各地・各所での公演に、ぜひお運びいただければ幸いです。3年という節目を迎えるにあたり、伝統芸能の継承と発展のために力を尽くす決意を新たにしております。
今後とも、皆様のご理解とお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。