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【5月10日「上方伝統芸能公演」報告】2025大阪・関西万博×人形浄瑠璃文楽
ご案内のとおり、去る5月10日(土)、2025大阪・関西万博会場内のEXPOホール「シャインハット」で、大阪国際文化芸術プロジェクト『上方伝統芸能公演~能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎~』が開催され、国立劇場5月文楽公演(シアター1010にて27日(火)まで好評上演中)に出演中の豊竹藤太夫、鶴澤燕三、吉田玉男らが、東京から特別に駆け付けて出演しました。

(左より)大抜卓人<MC>、中村壱太郎<歌舞伎・日本舞踊の解説>、市川中車、片岡愛之助、中村鴈治郎、横山英幸・大阪市長、吉村洋文・大阪府知事、大槻文藏、吉田玉男、豊竹藤太夫、鶴澤燕三
大阪・関西万博を盛り上げるため、大阪府・大阪市・大阪文化芸術事業実行委員会が主催し、能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎・日本舞踊が一堂に会した画期的な公演事業。
能楽シテ方の大槻文藏、文楽人形遣いの吉田玉男、長唄唄方の杵屋東成という3名の重要無形文化財保持者(各個認定)-人間国宝をはじめ、能楽ワキ方の福王茂十郎、歌舞伎俳優の中村鴈治郎、片岡愛之助、市川中車らも出演する華やかな顔触れで、約2時間にわたり、各ジャンルの魅力を凝縮した特別プログラムが披露されました。
文楽では、公益財団法人文楽協会と振興会が制作に協力し、ご祝儀曲の『三番叟』を上演。約25分の上演時間中、2回公演で合計約4,000人という満員の観衆が、義太夫節や囃子の演奏、人形の一挙手一投足に注目していました。
『三番叟』の終了直後、吉田玉男は、MCの大抜卓人とのトークセッションに参加し、文楽の世界に入って間もない昭和45年(1970)の大阪万博のイベントに参加した思い出や、大阪・関西万博の印象を語りました。
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舞台全景
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三番叟=吉田玉男
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浄瑠璃=豊竹藤太夫、三味線=鶴澤燕三
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円形の舞台を活かした特別な演出も。
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和やかなトークセッション
なお、大阪・関西万博期間中、会場の地元である大阪・国立文楽劇場は、多くのお客様にご鑑賞の機会を提供するため、例年と異なる特別編成で文楽公演を開催いたします。公演によっては、外国人の皆様にもお楽しみいただける企画もございます。
この機会に、文楽未体験の皆様も含め、お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください。