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【活動のご報告】桐竹勘十郎師・五館合同特別講義を開催しました【国立劇場養成所】

日頃より国立劇場養成所をご支援くださり、誠にありがとうございます。
12月2日(火)、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、国立劇場、国立能楽堂、国立文楽劇場、国立劇場おきなわ、新国立劇場の五館で日々研鑽を積んでいる研修生が集い、五館合同特別講義を開催いたしました。

第16回目の開催となる今回は、文楽・人形遣いの桐竹勘十郎(きりたけ・かんじゅうろう)師を講師にお迎えし、「良き舞台人となるために」をテーマにご講義いただきました。

桐竹勘十郎師が研修生たちにまず伝えたのは、「基本」の重要性です。
文楽の人形遣いの道は、両手で人形の両足を動かす「足遣い」の役割から始まります。桐竹勘十郎師は、14歳で文楽の世界に足を踏み入れてから30歳頃までの約15年間、足遣いとして舞台を勤めました。その期間は、単に人形の足を動かすだけではなく、様々な経験を通して多くの技術を身につけるための大切な期間だった、と振り返りました。
また、人形遣いとして特に心がけていることについて、「丁寧にやること」、そして「神経を使うこと」の2点を教えてくださいました。

人形遣いの役割や歴史について解説する桐竹勘十郎師


芸能の道を生きる上で最も大切なことは「好きであること」。
好きの度合いが高ければ高いほど、辛いことを乗り越えられ、研究を重ねることができると語り、どの芸能においても「自分がやろうとしていることをどれだけ好きになれるか」が大切だと研修生たちに伝えました。

講義後半では、桐竹勘次郎(きりたけ・かんじろう)さん、桐竹勘昇(きりたけ・かんしょう)さん(第26期文楽研修修了)とともに実演を披露していただきました。

左:女方の人形を用いた実演の様子 右:後振(うしろぶ)りの実演の様子


質疑応答では研修生から活発に質問が寄せられ、桐竹勘十郎師のお言葉の一つ一つを大切に受け止めていました。
また、講義後の交流会では、研修生たちが桐竹勘十郎師にご挨拶し、励ましのお言葉をかけていただく場面もありました。

交流会で研修生と言葉を交わす桐竹勘十郎師


研修生として「基本」を学んでいる今だからこそ大切にしたい心構えや姿勢を教えていただいた、今回の特別講義。得た学びを胸に、今年度末の研修発表会に向けて気持ちを新たに稽古に励んでまいります。
今後とも、国立劇場養成所研修生へのご声援をよろしくお願いいたします。

講義終了後の1枚。
前列中央右:桐竹勘十郎師、中央左:日本芸術文化振興会 長谷川眞理子理事長

 

令和8年度開講 研修生募集中!

国立劇場養成所では、桐竹勘十郎師が講師を務める文楽研修をはじめ、歌舞伎俳優研修、歌舞伎音楽(長唄)研修、能楽(三役)研修、文楽研修の4分野において研修生を募集しております。
応募に関するご質問・ご相談は随時承っております。HPよりお気軽にご連絡ください。各研修の担当職員がお答えいたします。

募集要項等の詳細はこちらからご確認ください。
伝統芸能の伝承者を志す皆様のご応募を心よりお待ちしております。

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