国立文楽劇場としては初めての「人間国宝の会」を１１月２８日（金）に開催いたします。長唄『船弁慶（ふなべんけい）』を勤める杵屋東成から、公演にかける意気込みを語ったメッセージが届きました。

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杵屋東成
平成30年1月邦楽公演（国立劇場）

 『船弁慶』の前半では、西国へ船出する源義経と静御前の別れが描かれます。大阪出身で、関西の「和事」の雰囲気に馴染んでおりますので、この前半のやわらかな曲調に親しみがあります。静が別れの舞を舞う「伝え聞く陶朱公は…」という一節は、私がこの曲で特に好きな箇所です。
 後半では打って変わって、平知盛の怨霊が義経の船団に襲い掛かる勇ましい場面となります。唄、三味線、囃子が息を合わせ、三位一体となって盛り上げていきます。どうぞお楽しみください。

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１１月特別企画公演　人間国宝の至芸
11月28日（金）
午後5時開演（午後7時45分終演予定）