国立文楽劇場としては初めての「人間国宝の会」を１１月２８日（金）に開催いたします。筑前琵琶『屋島（やしま）』を勤める奥村旭翠から、公演にかける意気込みを語ったメッセージが届きました。

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奥村旭翠
平成30年6月邦楽公演（国立劇場）

 筑前琵琶には源平合戦を題材にした作品がいくつかある中で、『屋島』は特に好きな曲です。平家物語がもとで、曲自体に品がありますね。
 「屋島の合戦」で、佐藤継信は主人である源義経の身代わりとなって矢で射抜かれます。曲の終盤では、息絶えていく継信と義経の主従の別れや、継信を弔って冥福を祈る義経の姿が描かれており、圧巻の聴きどころです。
 筑前琵琶は、「情」と「間」の表現を大切に演奏します。初めてお聴きいただく方にも、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

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１１月特別企画公演　人間国宝の至芸
11月28日（金）
午後5時開演（午後7時45分終演予定）