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国立文楽劇場

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【6月28日(土)浪曲ご当地めぐり】出演者からのメッセージをご紹介!

 今年の浪曲錬声会は、「浪曲ご当地めぐり」と題して、第1部では東日本、第2部では西日本の各地を舞台にした作品をお聴きいただきます。
 出演する浪曲師からメッセージが届きましたのでご紹介します!

真山隼人

 真山隼人(まやまはやと)は、故真山誠太郎門下です。現役高校生浪曲師としてデビュー以来、着実にキャリアを重ね、今年15周年を迎える実力派です。演題は、終盤の競馬実況が聴きどころの<第1部>『人生競馬』(北海道)、島原・天草の乱の後日譚<第2部>『片割れ月-切支丹秘話-』(熊本県)です。

★メッセージ
 第1部で口演する『人生競馬』は、三重県在住の浪曲師・桂須磨子師にいただきました。劇中の競馬場風景に憧れて以前より上演したいという想いの募っていた一席です。第2部の『片割れ月-切支丹秘話-』は、初代真山一郎晩年の代表作として名高い一席で、先生に上演する旨を伝えた際に、「難しいぞ」と念を押されたことを、上演する度に思い出します。
 浪曲錬声会に毎年お声掛けいただき、本当にありがたいことだと思っております。日々浪曲を勤めておりますが、一向に上手くならず、お恥ずかしい次第です。本当に不調法ですが懸命に勤めますので、暖かい目でご覧いただけましたら幸いです。声と三味線のバラエティ、何卒よろしくお願いいたします。

京山幸太

 京山幸太(きょうやまこうた)は、昨年人間国宝に認定された京山幸枝若の門下です。古典の継承に加え、近年は新作でも高い評価を受けています。演題は、下総行徳を舞台にした任侠物<第1部>『鬼若三次』(千葉県)、赤ん坊を拾った男の出世物語<第2部>『太閤記 禁酒百石』(大阪府)です。

★メッセージ
 『鬼若三次』は、「これぞ任侠物」といった骨太の内容と節回しが気に入って、時々口演している演題です。幸枝節ならではの勢いと哀愁のある節を心掛けたいと思います。『禁酒百石』は今年引退された松浦四郎若師匠から頂いた演題です。幸枝若一門では少ない侍のお話に、私なりの脚色や節付けをしました。新たなカラーを打ち出せるように懸命に勤めます。
 10代の時に浪曲錬声会でデビューさせていただいてから、あっという間に今年は13年目に入りました。師匠・幸枝若の浪曲界から初となる人間国宝認定で盛り上がっている最中、長年弾いていただいた曲師の一風亭初月師が急逝され、上方浪曲界が混乱状態に陥りましたが、曲師志願者が出て来て、希望の光も見えてきました。より一層、少しでも浪曲界の力となれるよう日々精進いたします。ご声援よろしくお願いいたします。

三原麻衣

 三原麻衣(みはらまい)は三原佐知子門下です。上方演芸特選会をはじめ様々な舞台で研鑽を積んでいます。演題は、江戸町火消しの娘の意地を描く<第1部>『は組小町』(東京都)、人形浄瑠璃文楽や歌舞伎舞踊でも知られる悲恋物<第2部>『お夏清十郎』(兵庫県)です。

★メッセージ
 『は組小町』の舞台となった東京・人形町を訪ね、主人公のお初に想いを馳せながら町を歩きました。江戸時代の町火消し「いろは四十七組」の中で人形町界隈を担当したのが「は組」。今度は『お夏清十郎』の舞台である姫路を訪ね、2人の比翼塚に手を合わせに行きたいと思っています。どちらも一途な主人公の想いが切ない悲恋の物語。大好きな作品です。
 浪曲錬声会に出演させていただきますのは、今回で5回目となります。今年もこの舞台に立てますこと、心より御礼申し上げます。その想いを胸に、力を尽くして取り組みます。

京山幸乃

 京山幸乃(きょうやまゆきの)は京山幸枝若門下です。師匠のような浪曲師を目指して勉強を重ねる期待の若手です。演題は、武士が妻との試合に負けて剣術修行に出る<第1部>『寛永御前試合 井伊直人』(宮城県)、今出川の吉岡道場を舞台に師弟の絆を描く<第2部>『米屋剣法』(京都府)です。

★メッセージ
 『寛永御前試合 井伊直人』は、『仙台の鬼夫婦』という題でも演じられる夫婦の物語です。妻のお貞さんのギャップが、演じていてとても楽しいです。『米屋剣法』は後半の長い節がドラマチック。清三郎の妻が、訪ねて来た先生に「夫の病気が移ったら大変だから帰ってくれ」と言いますが、その時の先生の言葉が潔くて沁みます。どちらも「武芸もの」で、二人の絆を描いた心温まるお話です。わかりやすく楽しく演じたいと思います。

4人の熱気あふれる口演にどうぞご期待ください!

6月浪曲錬声会  浪曲ご当地めぐり
6月28日(土)
第1部 12時開演
第2部 午後3時開演
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