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国立文楽劇場

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【4月文楽公演】大阪阿部野橋駅で出発式、金峯山寺で公演成功祈願を行いました!(3月19日)

大阪阿部野橋駅での出発式

 4月文楽公演『通し狂言 義経千本桜』の上演に先駆け、近畿日本鉄道株式会社様のご協力のもと、近鉄・大阪阿部野橋駅で出発式を行いました。桐竹勘十郎(人間国宝・日本芸術院会員)の遣う四段目「道行初音旅」の忠信の人形が一日駅長を託され、狐とともに近鉄観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」義経千本桜公演記念号へ乗車しました。

大阪阿部野橋駅出発式
米田徹大阪阿部野橋駅長に一日駅長のタスキを掛けてもらう忠信の人形  

吉野・金峯山寺での公演成功祈願

 『義経千本桜』四段目(第3部上演)の舞台となる吉野に、「青の交響曲」義経千本桜公演記念号が到着。世界遺産である金峯山寺蔵王堂にて、五條良知管長猊下ほか金峯山寺の皆様による公演成功祈願法要が行われました。公演を無事に終えることができるよう、また、多くのお客様にお越しいただき『義経千本桜』をお楽しみくださるよう関係者一同が祈願し、忠信の人形が管長猊下から御祈祷札を拝領しました。
 この御祈祷札は、4月文楽公演期間中、ロビーにて展示いたします。皆様ぜひご覧ください。

金峯山寺
五條良知管長猊下、桐竹勘十郎、桐竹勘次郎、桐竹勘介、桐竹勘昇(蔵王堂前にて)

桐竹勘十郎の取材会

 公演成功祈願の後には金峯山寺・聚法殿で取材会を開催し、忠信実は源九郎狐を遣う桐竹勘十郎が、4月文楽公演にかける意気込みを語りました。
<桐竹勘十郎のお話>
 好きな演目は何ですかと人に問われたら、『義経千本桜』と答えています。特に、狐忠信の役は大好きですので、演じることができて嬉しく思います。どういうわけか、私は狐という動物が好きでして、自分なりに一生懸命研究して毎度この役に挑んでいます。
 「道行初音旅」の忠信は、かしらも衣裳も人間の形をしておりますが、源平の戦いの物語をする場面では狐の動きが取り入れられています。「河連法眼館の段」では狐手(きつねで)という手を使用し、これを十分に活かして狐らしさを表現します。若い頃は、人形の衣裳を素早く替える演出「早替り」に惹かれていましたが、最近は、親のことや自分の生い立ちを忠信が長く語る場面も魅力的であると感じています。ケレン(奇抜な演出)で有名な演目ということもありますので、先人の考えた仕掛けがたくさん残っており、私も演じるたびに工夫を凝らしています。今回頑張ってみようと思っている場面はいくつかありますが、どこから狐が登場するか、敢えてここでは申し上げません。見てのお楽しみとさせていただきます。
 今回は通し狂言としての上演ですので、作者の意図が分かりやすいです。『義経千本桜』は3人の作者による合作ですが、どの人がどこを書いたかを想像すると興味深いですね。各部それぞれが単独でも見どころ一杯の作品ですが、通しで見るとなお一層面白さがおわかりいただけるので、ぜひすべての部をご覧いただきたい。見終わった後、面白かったなあとお客様に思っていただけるような舞台にしたいと考えています。

取材会
取材会会場にて

4月文楽公演『義経千本桜』
4月5日(土)から30日(水)まで
第1部 午前10時30分開演
第2部 午後3時開演
第3部 午後6時30分開演
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