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国立文楽劇場

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【浪曲名人会】公演を前に出演者が意気込みを語りました!

国立文楽劇場恒例、関西浪曲界の第一線で活躍する浪曲師が出演する「浪曲名人会」。本年は2月23日(金・祝)の開催です。38回目となる今回は、豪華実力派に加え、若手浪曲師たちによる立体掛合浪曲もあり、さらに浪曲の魅力あふれる公演をお届けいたします。
その開催に先駆けて、京山幸枝若、松浦四郎若と立体掛合浪曲を披露する京山幸太・三原麻衣・京山幸乃の五名が演目の魅力と抱負を語りました。

京山幸枝若  『忠治と火の車お萬』
国定忠治がお萬の賭場へ乗り込んで行き、度胸を試そうと対決。二人はその後夫婦になるのですが、今回はその前までを演じます。浪曲名人会は浪曲をよく知る人も多く来られ、古典演目での泣いたり笑ったりを楽しみにされていますね。なるべくわかりやすく、面白く演じるよう心がけます。
浪曲は、落語や講談のような話芸だけでなく音感やリズム感が必要です。30分じっくり想像しながら聞いていただくことで、贅沢で心地よい時間になるのが浪曲です。
若い浪曲師が挑戦する立体掛合浪曲は、役柄を決めてお芝居風に演じる浪曲。お客様にとって想像しやすく楽しめる演目だと思います。

松浦四郎若  『小牧山後日物語』
武将・池田輝政の若かりし頃、小牧山の戦いで父を家康の家来に討たれた後の物語です。史実に基づいているので、あまり驚きや悲しみが少ない方ですが、スッキリとして好きな話です。浪曲ではあまり演じられない外題ですが、10年毎くらいに口演し今回で3回目。他人と被らない、一門の十八番の色のある作品として選びました。一生懸命演じさせていただきます。

『立体掛合浪曲 安珍清姫』
京山幸太
安珍に懸想するも届かない清姫。その嫉妬心から蛇になって追いかけ……という有名な『安珍清姫』の一席を4人で語ります。
立体掛合浪曲では、4人の浪曲師でやるからこそのケレンを織り込み、舞台装置や照明で展開する演出も見どころです。
浪曲は一門によって節も違いますし、人によって調子(キー)が違うので、一席の中でメリハリが出るという意味での面白さもあります。 掛け合い用の台本と演出も私が担当しています。演目を更新していくことは若者の役目。大きな役をさせていただける期待に応えられるよう頑張ります。
三原麻衣
浪曲名人会に初めて参加します。掛合浪曲も初挑戦。小さい頃に口ずさんでいた童謡「安珍清姫、蛇に化けて~」の演目にこんな大きな舞台で挑戦できるとは。女の激しい情念の物語をどう表現するかが課題です。皆さんのお力を借りて頑張ります。
京山幸乃
浪曲名人会はベテランの師匠方の会ですが、今、浪曲界では若手を盛り上げてくださっているので、期待に応えたいと思います。普段は一人で演じ分けるところを、他人と合わせる点が難しいですが、そこで生まれる新たな魅力を見ていただきたいです。
天中軒すみれからも、メッセージが届きました。
「浪曲名人会はまだ遠い先だと思っておりましたが、今回出演が叶うこととなり、大変光栄に存じます。掛合浪曲初挑戦となりますが、いつもと勝手が違うので四苦八苦しそうです。目から耳から鮮やかに浪曲の世界を体感していただける一席。誰がどの役を語るのかなど、ぜひ予想しながらお楽しみにしていただければ幸いです。」

本年の浪曲名人会もどうぞご期待ください。

浪曲名人会  2月23日(金・祝)
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