採用年月 | 令和4年4月 |
出身学部 | 文学部 |
所属部署 | 国立劇場営業部営業課編集企画室 |
簡単な業務内容紹介 | 公演プログラムやグッズ作製 |
先輩職員からのメッセージ(国立劇場営業部営業課編集企画室 N・K)
入職を決めた理由を教えてください。
幼少期にバレエを習い、中学・高校では演劇部に所属。大道具や音響などの裏方、演者ともに経験し、それぞれが協力して舞台を立ち上げていく喜びを追求する日々を送っていました。大学では学問として演劇史などを学び、舞台芸術に対する興味の幅が広がっていくなかで日本芸術文化振興会の存在を知りました。国立劇場で歌舞伎鑑賞教室を観たことを思い出し、「公的な立場から芸術文化に関わる道もあるんだ」と思ったのを覚えています。
感染症拡大の影響を受けてあらゆる公演が中止となり、舞台芸術の未来が見通せない時期に就職活動を行いました。他の道に進むことも考えましたが、辿り着いた結論は「好きな気持ちは止められない」。大好きな舞台芸術を「仕事」として人生に組み込む決意をすると共に、芸術文化の普及・振興に重きを置く公的機関の存在意義を強く認識し、日本芸術文化振興会に入職しました。
現在の仕事内容を教えてください。
国立劇場営業部営業課の編集企画室という部署に所属し、主に公演プログラムの作製・編集を行っています。また国立劇場グッズの企画・作製にも携わっています。編集企画室に異動になったのは入職2年目で、1年目は学校や企業、地域団体へ向けた鑑賞企画の提案や公演当日のご案内を行っていました。
プログラムは、解説を執筆する各専門家や翻訳会社、印刷会社など、多くの方々を介して形になります。編集を担当する私はあくまで「通り道」であり、公演初日に向けて、滞りのない進行を心がけています。
最もやりがいを感じるのは、客席やロビーでプログラムを読んでいるお客様の姿が目に入った時。お客様のすぐ近くにいられる幸せなポジションだと思います。プログラムは鑑賞の手助けになるものであり、公演後も形として残ります。鑑賞教室に来場した子どもたちが、何年か後にプログラムを読み返し、再び劇場に足を運ぶきっかけになってくれたら嬉しいですね。
今後の目標を教えてください。
現在、初代国立劇場は閉場中ですが、鑑賞教室やその他の主催公演は他の劇場・施設で引き続き行っております。閉場間際に「さよなら記念グッズ」の企画・作製に携わり、57年の歴史に触れられたのは貴重な経験になりました。私が企画したのは、開場時(1966年)の歌舞伎公演の絵番付を大胆に取り入れたクリアファイル。このクリアファイルは有り難いことに既に完売しているのですが、今後もグッズの企画・作製に携わっていけたらと思っています。
年次を重ねるにつれてできることは増えていくと思いますが、何より大切にしたいのは「舞台芸術の魅力を多くの方に知ってもらいたい」という初心です。それを実現するためのアプローチは多岐にわたり、日本芸術文化振興会には、入職前には想像もつかなかったくらい多彩な業務に携われるチャンスがあります。日本の多様な芸術文化の魅力を知り、それを伝えていきたいという意気込みを持った方とこれから出会えることを楽しみにしています。