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国立劇場あぜくら会

イベントレポート

あぜくらの集い
「復曲素浄瑠璃試演会」

開催日:2月21日(火)
場所:国立劇場小劇場

 国立劇場開場50周年を記念して、復曲素浄瑠璃『花魁莟八総(はなのあにつぼみのやつふさ)』の試演会を国立小劇場で開催しました。演奏前には早稲田大学教授・児玉竜一さんによる解説、演奏後には竹本千歳太夫さん、豊澤富助さん、野澤錦糸さんを迎えての座談会も行いました。

 児玉竜一さんの解説によると『花魁莟八総』の初演は天保7年(1836)。『生写朝顔話』の作者の一人として知られる山田案山子添削という記録が残されているそうです。初演当時は60日間も続演されるほど好評を博したようですが、大正時代以降上演が途絶え、今回はほぼ一世紀ぶりの復曲となりました。

 演奏は「行女塚の段」口 豊竹靖太夫 野澤錦糸「伴作住家の段」口 豊竹亘太夫 豊澤龍爾「伴作住家の段」奥 竹本千歳太夫 豊澤富助 です。

 人間のみならず、猫や犬も次々と命を落とす奇想天外、驚天動地の展開に手に汗を握ります。里見家の再興をめざす八犬士の証のひとつ、「孝」の玉が出現するまでが、迫力たっぷりに演奏されました。

あぜくら会ではこれからも会員限定の様々なイベントを開催してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。

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