国立文楽劇場友の会

イベントレポート

第122回文楽のつどいを開催しました

10月16日(水)に国立文楽劇場友の会会員イベントとして、「第122回文楽のつどい」仮名手本忠臣蔵ゆかりの地のバスツアーを開催しました。

当日は、爽やかな秋晴れの下、総勢40名にご参加いただき、11月文楽公演第2部『仮名手本忠臣蔵』の上演にちなみ、九段目「山科閑居の段」の舞台となった京都市山科の大石神社と岩屋寺を巡りました。追手門学院大学講師で演劇ジャーナリストの広瀬依子氏を講師にお迎えし、忠臣蔵の時代を越えた人気の秘密など、楽しいお話を数々伺いました。

大作として知られる九段目の舞台・山科は、大石内蔵助が討入を前に居住した所です。はじめに赤穂義士を顕彰するために創祀された大石神社にて、11月文楽公演の成功を祈願し、神社の由来について宮司様よりお話を伺いました。

参拝後は神社裏の小道を登り、内蔵助の遺髪塚の前を通って岩屋寺へ。本堂で庵主様よりお話を伺ったあと、四十七士の位牌や木像、内蔵助使用の文机や衣桁などの遺品を拝観し、元禄の昔に想いをはせるひと時でした。日中でもひんやりとした山科の空気に、参加者からは「九段目の寒さがしのばれますね」という声も聞かれました。

午後は山科の地をあとにし、観光客で賑わう伏見の酒蔵地区の散策を楽しんでいただき、最後に月桂冠大倉記念館を見学。名水や利き酒を味わい、帰途につきました。

文楽のつどいは、国立文楽劇場友の会限定イベントです。
国立文楽劇場友の会の会員の方には、チケットの割引や会報の送付などの特典もございます。皆様のご入会をお待ちしております。
詳細はこちらからご覧ください。