4月5日(金)国立文楽劇場で、120回文楽のつどいとして、国立文楽劇場開場三十五周年記念公演プレイベント「文楽と落語で楽しむ忠臣蔵」を開催いたしました。
4月文楽公演で四段目まで上演される「仮名手本忠臣蔵」について、義太夫節をこよなく愛する落語家、桂南光さんをご案内役に、落語と座談会をお楽しみいただきました。
最初に四段目を題材とした「蔵丁稚」を南光さんが口演。芝居好きの丁稚定吉が、蔵の中で空腹を我慢しながら四段目「判官切腹」の芝居の真似をする噺から、庶民に親しまれた忠臣蔵の姿が浮かび上がりました。
桂 南光 |
続く座談会では「通さん場」として重んじられている四段目「塩谷判官切腹の段」を語る切場語りの豊竹咲太夫、三味線の鶴澤燕三、判官役の吉田和生、由良助役の吉田玉男と、南光さんの進行で「忠臣蔵よもやま話」と題した座談会をお聞きいただきました。
豊竹咲太夫 | 鶴澤燕三 |
吉田和生 | 吉田玉男 |
歌舞伎と文楽の演出の違いや、厳粛な場面を表現する各人の工夫についてなど、興味深いお話が繰り広げられました。
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