国立文楽劇場友の会

イベントレポート

第117回文楽のつどい「バックステージツアー(大道具とお囃子)」

6月25日(月)に国立文楽劇場友の会会員イベントとして、「第117回文楽のつどい」バックステージツアーを開催しました。文楽の舞台背景など大道具の製作のお話、ふだん立ち入ることのできない文楽劇場の舞台裏の見学、そして文楽のおはやしについて楽器の実演を交えたお話をお楽しみいただきました。

はじめに、劇場の地下にある大道具製作室にて関西舞台株式会社の岡本義秀氏に大道具の製作過程のお話をお聞きしました。

続いて、舞台背景となる大道具を見学し、文楽劇場の地下にある奈落から、舞台機構の2台のセリに分乗して、文楽劇場の舞台上に移動しました。

文楽独自の文楽廻しや船底などの舞台機構、前日の文楽若手会のままの大臣囲いや大道具(屋台や松の木)の内部の様子をご覧いただきました。

舞台見学のあとは、望月太明藏社中の望月太明十郎氏から、「文楽のおはやし」について、楽器の実演を交えたお話をお聞きいただきました。

能楽と歌舞伎の四拍子について、文楽のおはやしが舞台の情景や登場人物の性格をどのように表現するか、様々な効果音を出す楽器の紹介など、興味深いお話が続きました。参加者の皆様は熱心にお聞きいただき、最後まで質問が尽きませんでした。

今後もバックステージツアーを開催したいと思っております。次回の開催をご期待ください。

文楽のつどいは、国立文楽劇場友の会の会員限定イベントです。
国立文楽劇場友の会の会員の方には、チケットの割引や会報の送付などの特典もございます。皆様のご入会をお待ちしております。
詳細はこちらからご覧ください。