採用情報

先輩職員からのメッセージ(照明係 Y・Y)

採用年月 令和2年4月
所属部署 国立劇場 舞台技術部 技術課 照明係

質問

入職を決めた理由を教えてください。

答え

 もともと日本の伝統芸能に関わる仕事がしたいという思いがあり、また舞台照明の分野にも強く惹かれていたため、この仕事を志望しました。幼い頃から地元富山の祭りに参加したり、「おわら風の盆」を観に行くことが好きで、自然と伝統文化に親しんできました。また、中学・高校では吹奏楽部に所属しており、舞台に立つ機会も多く、その中で舞台を支える側の仕事に興味を持ったことが今の道を選ぶきっかけとなりました。

質問

これまでに一番印象に残った仕事・エピソードを教えてください。

答え

 入職1年目のときにやらせていただいた歌舞伎公演での花道フォローピン業務はとても印象的な仕事でした。役者さんがスッポンから登場し、花道の鳥屋(とや)口(客席側)へと進んでいくシーンを、差し出しのろうそくの灯りと、自分が鳥屋から操作するフォロースポットだけで照らすという非常に繊細な場面を担当させていただきました。最初は「絶対に外してはいけない」というプレッシャーで精一杯でしたが、先輩から「芝居心を忘れずに」「お客様からの見え方を意識して」とアドバイスを受け、技術だけでなく舞台に臨む姿勢や考え方も深く学ぶことができました。同期と共に話し合い、試行錯誤を重ねながら一か月間の歌舞伎公演に取り組んだ経験は自分にとって大きな糧となっています。この経験で、仲間と支えあいながら舞台を作り上げるやりがいや達成感を実感でき、今でも仕事のモチベーションにつながっています。

質問

職員から見た振興会の魅力とは。

答え

 先輩・上司との距離が近く、様々なことを気軽に聞ける雰囲気があります。伝統芸能の公演は再演される演目が多く、先輩方も何度も担当された経験があります。その経験や知識を踏まえながらアドバイスをしてくださるため、大変心強いです。先輩方に教えていただいたことや、過去の公演資料を研究し自身のアイデアも取り入れながら、照明プランを考えていくことはとても楽しくこの仕事の魅力だと思います。また技術だけでなく人として尊敬できる方が多く、日々の仕事を通して学ぶことが沢山あります。 歌舞伎や文楽といった日本のいろんな伝統芸能に直接関われる他にはない職場です。舞台技術職は基本的に他部署への異動がないため、専門的な技術を現場で学びながら高められます。なので仕事に対して、丁寧に時間をかけて向き合う時間があるように思います。 劇場の再開場など、長期的なプロジェクトに携われるチャンスがあることや、安定した雇用形態が整っていることも魅力だと感じます。