採用年月 | 平成31年4月 |
所属部署 | 国立文楽劇場 舞台技術課 舞台係 |
採用情報
先輩職員からのメッセージ(舞台係 Y・I)
入職を決めた理由を教えてください。
歌舞伎が好きで、歌舞伎の大道具の仕掛けや幕が開いたまま転換する様を見て、その裏側を実際に自分の目で見てみたいと思ったことがきっかけです。芸術系とは関係のない一般の大学出身ですが、学生時代に演劇の裏方スタッフをしていたため、振興会に入るとしたら舞台の裏方として働きたいと思い、採用試験に応募しました。
現在の仕事内容を教えてください。
現在は大阪にある国立文楽劇場で、主催公演(主に文楽)の舞台監督や、邦楽や日本舞踊など文楽劇場を借りて公演を行う方へ劇場が所有している大道具の貸出や本番進行のサポートを行っています。
東京では、現在国立劇場が閉場しているので、外部の劇場を借りて公演をしています。公演で使用する備品の発注・準備、バトン割の決定、スタッフとの打合せ、搬入から仕込み・本番・ばらし・搬出まで他の部署と協力しながら行っています。
これまでに一番印象に残った仕事・エピソードを教えてください。
昨年新国立劇場で上演した歌舞伎『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の舞台担当をしたときです。外部の劇場で初めて水や泥を使う演目の担当になり、いろいろと試行錯誤しました。舞台上が水浸しになる場合、どういう具合に水が溜まるのか実験したり、吸水タオルと名の付くものを集め、吸水力実験をしたり、どうやって泥のついた人を床をなるべく汚さず運ぶか考えたり…。課題はたくさんありましたが、美術担当や舞台監督・大道具担当とともに協力して工夫を凝らし、無事に初日を開けることができました。「ああでもない」「こうでもない」と考え、準備している期間は大変でしたが、お客様に喜んでいただけて、やり切った達成感もあり、とても印象に残っています。