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【千駄ヶ谷だより】能「邯鄲」―夢と現実のはざまで人生の意味を問う名作(4月19日定例公演)


 平成最後の定例公演となる4月19日(金)の国立能楽堂公演では、能屈指の名曲「邯鄲」を上演します。

 古の中国、蜀の国の悩める青年・盧生は、楚の国羊飛山にいるという名僧に教えを乞うための旅の途中、邯鄲の里に宿を借ります。宿の女主人から不思議な枕を借りて、夕飯が出来るまでの間に仮寝をします。すると盧生を起こすのは帝の勅使、なんと楚の国の王位を譲るというのです。光り輝く宮殿に着いた盧生は王位に就き、栄耀栄華を経験、瞬く間に五十年の月日が過ぎていきます。しかし幸せの絶頂の盧生が帝王の舞を舞ううちに、宮殿も廷臣たちもすべて消え失せてしまいます。そして、盧生の眠りを覚ますのは粟の飯が炊けたという女主人の声。すべては一炊の夢だったのです。茫然とする盧生、人生は一眠りの夢と同じことと悟って故郷へ帰るのでした。

 人生の何たるかという奥深い主題、秀逸な脚本、見るものを飽きさせない舞台展開と、能を代表する名作の一つです。同じ扇で寝台を打つという所作で夢の始まりと終わりが表される鮮やかな場面処理、狭い寝台の作リ物がそのまま壮麗な宮殿として用いられる演出、重い面装束を身につけた状態でのアクロバティックな演技と、見どころに溢れた「邯鄲」。狂言「鈍太郎」とともにお楽しみください。


能舞之図(国立能楽堂蔵)より「邯鄲」



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