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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】2月公演が間もなく発売開始です!

 間もなく発売開始となる、国立能楽堂2月主催公演のラインナップをご紹介いたします。梅の香りに春の訪れを待ちわびる季節、皆様のご来場をお待ちしております。

 2月は、恒例となった月間特集《近代絵画と能》で、名画に描かれた能をご覧いただきます。近代を代表する画家たちが描いた名画から三つの作品を取り上げて、絵画のイメージを手掛かりとして能をお楽しみいただく企画です。《働く貴方の能楽公演》では、上演に先立って、狂言方の人間国宝・山本東次郎さんに芸談を中心とした能楽の魅力を語っていただきます。

2日(水) 定例公演  午後1時開演

簸屑

 今年の宇治橋供養に訪れる人々に茶をふるまうことにした主人。太郎冠者に簸屑(箕でふるいにかけて残った細かい粗悪な茶葉)を大量に挽いておくように命じ、出かけます。ぶつぶつ文句を言いながら茶を挽き出した太郎冠者ですが、睡魔に襲われて居眠りをはじめてしまいます。そこに使いからもどった次郎冠者は、あの手この手で太郎冠者の目を覚まそうとするのですが…。

室君

 播磨国の室の明神では、天下泰平の世には室の津の遊女たちを舟に乗せ囃子物をする神事が行なわれます。今日はその神事の日。遊女たちの神楽に誘われるように、室の明神の本地とされる韋提希夫人が現れました。韋提希夫人は、春の夜の月光のもとで優雅に舞を舞い、やがて明け方の雲に乗り天へと昇ってゆくのでした。
絵画作品=松岡映丘の六曲一双の屏風絵《室君》


18日(金) 定例公演  午後5時30分開演  ★プレトーク開催!(午後4時45分~)

文山賊

 山中で、狙いをつけた旅人に逃げられてしまった二人の山賊。互いに失敗を相手のせいにしていさかいがはじまり、とうとう果たし合いで決着をつけることになりました。けれど見物人もなく命を落としては犬死にも同然と、それぞれ家族に文を書き残すことになるのですが…。

昭君

 中国、漢の時代。皇帝の寵愛を受けていた王昭君は、和睦の証として胡国の後宮にさしだされてしまいました。旅立つ前、昭君は「この柳が枯れたときは私の命が尽きたとき」だと言って、自ら柳の木を植え置きました。今、その柳の木は枯れかけていて、昭君の老父母は娘の命がもはやないことを悟ります。古くから鏡には恋しい人が映るとされるので、柳を鏡に映してみると、はたしてそこに昭君の亡霊が現れました。さらに鬼と恐れられた胡国の王・呼韓邪單于の霊も姿を現しますが、見るも恐ろしい自らの姿を恥じて立ち去ります。あとには美しい昭君の面影だけが残るのでした。
絵画作品=胡国に向けて旅立つ昭君と、見送る後宮の女たちを描いた、菱田春草《王昭君》


23日(水・祝) 企画公演◎働く貴方の能楽公演 午後1時開演

佐渡狐

 年貢を納めに都へ向かう途中、道連れになった越後と佐渡のお百姓。「佐渡に狐はいるか、いないか」で賭けとなり、奏者(年貢の取次役人)に判定を頼みます。実は狐を見たこともない佐渡のお百姓は、奏者に賄賂を渡して有利に立ちますが、越後のお百姓から狐の特徴を問われて、大ピンチ! さて、どんな答えが出てくるのでしょうか。

花月

 行方知れずのわが子を探して、出家した父が清水寺にやってきます。門前では、花月という少年が次々と披露する巧みな芸のさまざまに人だかりができています。見物するうちに花月こそわが子と気づいた父。名乗りをあげて対面を喜び合い、父と子は揃って旅立ってゆくのでした。
 芸尽くしの楽しさを堪能する、軽やかな作品です。


26日(土) 普及公演 午後1時開演

酢薑

 商いに都に上る途中の薑(山椒)売りが、同じく都に向かう酢売りと出会います。道中、互いに自分の商売物の自慢と由緒を主張して優劣をつけようとしますが、なかなか勝負がつきません。そこで、商売物にちなんだ秀句(駄洒落)で決着をつけようということになり…。

鉢木

 上野国佐野で大雪に見舞われた旅の僧が、この土地に暮らす鎌倉幕府の御家人・佐野常世の家に宿を求めます。常世は粟飯を供し、大切にしてきた鉢植えの梅・松・桜を火にくべて暖をとり、旅僧をもてなします。そうして、今は零落した身だが、いざ鎌倉の号令が出れば真っ先に駆けつけるのだと気概を語るのでした。
 時が流れ、鎌倉からの招集がかかり、全国の武士が一堂に集まります。執権・最明寺入道時頼は、居並ぶ武士の中から常世を探し出し、過日の旅僧は自分であったことを明かして、感謝の印に領地を与えるのでした。
絵画作品=痩せ馬を駆って鎌倉に馳せ参じた常世を描いた、小堀鞆音《常世》

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】


●2月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:1月8日(土)午前10時~
  • ・窓口販売:1月9日(日)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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