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【千駄ヶ谷だより】所縁の能・狂言―勧進能― 寛延勧進能(12月18日定例公演)


「能舞之図」邯鄲

 国立能楽堂の12月主催公演は《月間特集 所縁の能・狂言—勧進能—》と題して、能楽史上著名な勧進能で演じられた作品を、所縁の演者により上演します。
 勧進能とは、社寺や仏像の建立・修理に際し広く寄附を募るための興行で、室町時代から江戸時代にかけて盛んに行われました。
 12月18日(金)定例公演では、寛延3年(1750年)の寛延勧進能より、能「邯鄲」と狂言「悪坊」をご覧いただきます。
 

◆寛延勧進能

 寛延3年(1750年)3月から5月にかけて、観世元章(観世流十五世宗家)によって
 主催された15日にわたる神田筋違橋(すじかいばし)での興行。
 筋違橋は現在の万世橋の前身、1750年といえば、
 「暴れん坊将軍」で有名な徳川吉宗の長男である、九代将軍家重の治世です。
 興行の4日目に上演された、
 「邯鄲」のシテは観世織部清尚(元章の弟で、観世流十七世宗家。観世銕之丞家の祖)、
 「悪坊」のシテは大蔵弥太夫虎輔(大蔵流十七世宗家大蔵弥右衛門虎教の弟で、
 明治期まで活動していた宗家分家の二世)でした。



◆あらすじ 【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

 狂言「悪坊(あくぼう)」
 旅の僧が道中で道連れになった男に脅され、無理やり男の定宿に連れ込まれてしまいます。
 僧は、男が酔っ払って寝込んだ隙に逃げようとしますが、
 これまでの成り行きを思い返すとどうにも腹の虫がおさまりません。そこで僧は仕返しに…。

 能「邯鄲(かんたん)」
 山奥での平凡な暮らしを悔いて、進むべき道の教えを乞うため、尊い僧のもとへと旅をする青年・盧生。
 途中、ひと休みした邯鄲の里の宿で「行く末を悟ることができる」という不思議な枕を借り、
 つかのまの眠りにつきます。夢のなかの盧生は皇帝として迎えられ、
 華やかな王宮での日々を送ります。在位五十年を迎えたある日、
 不老不死の霊酒を飲み、ついに仙人の身となります。
 やがて目が覚めると、そこはもとの宿屋。栄耀栄華の五十年も、
 粟の飯が炊けるまでのつかのまの夢でしかない――。
 人生とこの世の真理を悟った盧生は、母が待つ故郷へと帰っていくのでした。
 中国を舞台とした作品で、舞楽を模したとされる独特な舞「楽」が舞われます。
 盤渉の小書により、笛の調子が高く変化に富んだものとなり舞に華やぎを添えます。



 ■12月18日(金)定例公演 好評発売中!
  公演の詳細はこちら
 ■国立能楽堂では、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大予防の取り組みを講じたうえで、
  皆様のご来場をお待ちしております。 (ご来場のお客様へのお願い) 

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