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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】10月公演が間もなく発売開始です!

 間もなく発売開始となる、国立能楽堂10月主催公演のラインナップをご紹介いたします。秋晴れの美しいこの季節、皆様のご来場をお待ちしております。

 毎年恒例となった《演出の様々な形》は、流派や家による違いに着目して、10月、11月の2カ月連続で同じ作品を上演します。《蝋燭の灯りによる》では、京町屋で受け継がれてきた謡講と蝋燭能をお楽しみいただきます。《外国人のための能楽鑑賞教室》は、英語による解説と、日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語の字幕付きでの上演です。

7日(水) 定例公演  午後1時

金藤左衛門

 通りすがりの女を脅し、持ち物を奪った山賊の金藤左衛門。さっそく袋を開け、中からでてきた帯や小袖を手にとり喜んでいると…。

江口

 天王寺への参詣に向かう僧が、淀川下流の江口の里にやってきます。ここはかつて西行法師が一夜の宿を遊女に乞い断られた逸話が伝わる土地です。僧が西行の歌を口ずさんでいるところに里の女が現れ、自分はその逸話に語られた遊女・江口の君の亡霊だと明かして消えていきます。やがて僧の前に、在りし日の姿となって現れた江口の君は、この世の無常や自らの境涯の切なさを訴え、仮の世である現世への執着を戒めて、普賢菩薩の姿に変じ西の空へと去っていくのでした。

10日(土) 普及公演 午後1時

二九十八

 妻を求める男が清水寺に参籠すると、夢のお告げの通り女が現れます。男が家の場所を訊ねると、女は歌で「二九」と謎の言葉を詠み、姿を消してしまい…。

阿漕

 伊勢参詣に訪れた僧が、旧跡・阿漕浦に立ち寄ります。古来、この浦は伊勢神宮に捧げる魚を捕る聖域で、禁漁区とされていました。僧の前に現れた老漁夫は、実は自分は密漁の罪により海に沈められた漁師・阿漕の亡霊だと明かして姿を消します。弔う僧のもとに阿漕が昔日の姿で現れ、密漁への執心で地獄に落ちながら殺生をやめられない業を語り、呵責の猛火で焼かれる苦しみを訴えながら海の底へと沈んでいくのでした。

16日(金) 定例公演 午後6時30分

引括

 わわしい(口うるさい)妻に辟易とした男は、離縁状を突きつけます。怒った妻に「離縁の印」(離縁の際に妻は夫から物品を受け取るという決まり)を求められた男は「なんでも好きなものを入れてもっていけ」と袋を渡します。さて、妻は何をその袋に入れるのでしょうか? 11月20日定例公演の大蔵流茂山千五郎家では『延命袋』のタイトルがついた作品です。

船弁慶

 兄・頼朝から嫌疑をかけられた源義経は、愛妾・静御前を伴って摂津国大物浦まで落ち延びてきました。腹心の家来・弁慶は静を都へ帰すよう勧め、義経一行は奥州を目指し船に乗り込みます。にわかに海が荒れ出すと、義経を恨む平知盛の怨霊が船に襲いかかり、海上での激しい戦いとなります。「船中之語」はワキ方の小書で、漕ぎ出した船の上で弁慶が一の谷の戦語りをします。

22日(木) 企画公演 午後6時30分

謡講

 かつて京都では、町屋の座敷に町衆を集めて催す「謡講」と呼ばれる素謡の会が盛んに行われていました。ほの暗い室内で、謡い手が障子や御簾の内で謡う独特の形式は、曲の情景がより豊かに広がり、舞台とはまた違った謡の魅力が伝わってきます。

鉄輪

 京都・貴船神社に夜な夜な丑の刻詣りをする女。自分を捨てた夫を呪い、命を奪いたいと願っています。一方、新しい妻を迎え下京で暮らす夫は、夜ごと悪夢にうなされていました。祈祷を頼まれた陰陽師・安倍晴明は前妻の呪いを突き止め、身代わりの人形を作って待ち受けます。鬼と化した前妻は、蝋燭を灯した鉄輪を頭に戴き、恨みを述べながら人形を責めます。しかし、晴明の祈りで現れた神々の逆襲を受けて衰弱し、「時節を待つ」と言い残し去っていくのでした。

31日(土) 外国人のための能楽鑑賞教室 午後1時

柿山伏

 喉が渇いた山伏が大きな柿の木を見つけて登り、実を盗み食いしてしまいます。見回りにきた柿の木の持ち主は、木の間に隠れている山伏を見つけると…。

紅葉狩

 秋が深まる信濃国・戸隠山。狩りに訪れた平維茂は、紅葉の下で酒宴を張る上臈の一行と出会い、宴に加わります。酔って眠り込んでしまった維茂の夢の中に八幡神の使いが現れて、女たちが鬼の化身であることを教えます。維茂が目を覚ますと、正体を露わにした鬼女が襲いかかってきますが、夢の中で授かった神刀の力で、見事に鬼女を打ち伏せることができました。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●10月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:9月16日(水)午前10時~
  • ・窓口販売:9月17日(木)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

 ※10月公演につきましては、こちらもあわせてご参照ください。

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