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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】11月公演が間もなく発売開始です!

 間もなく発売開始となる、国立能楽堂11月主催公演のラインナップをご紹介いたします。秋の深まりを感じる紅葉の季節、皆様のご来場をお待ちしております。

 11月20日の定例公演では、流派や家による違いに着目して2ヵ月連続で同じ作品を取り上げる《演出の様々な形》を、10月に引き続きお届けします。企画公演《釈迦と閻魔》は、地獄や極楽の住人たちが登場する能や狂言、講談、落語、朗読、新内の作品を、2日間にわたって日替わりでお楽しみいただきます。

4日(水) 定例公演  午後1時

若市

 若市という尼が、道で行き合った僧からあれこれと言いがかりをつけられて、さんざんに打ちたたかれます。あまりの理不尽に怒りがおさまらない若市は、さて、どんな反撃にでるのでしょうか?

龍田

 旅の途中、龍田明神参詣のために龍田川を渡ろうとした僧の前に巫女だと名乗る女が現れます。巫女は、古歌を引いてむやみに川を渡ってはならないと止め、別ルートから僧を社殿へと案内し、冬だというのに今を盛りと神前で色づく紅葉が神木であることを語ります。実はその巫女こそ、龍田明神の化身だったのです。

14日(土) 普及公演 午後1時

樋の酒

 自分の留守中に使用人が結託して酒を盗み飲みしないようにと、主人は、太郎冠者を軽物蔵(着物用の蔵)に、次郎冠者を酒蔵に、別々に閉じ込めて外出します。なんとかしてふたりとも酒が飲めないものかと、太郎冠者と次郎冠者は知恵を絞った末に…。

俊寛

 クーデターに失敗し、鬼界島に流された僧都・俊寛、藤原成経、平康頼。互いの存在を心の支えに不自由な暮らしを送る三人のもとに、ある日、赦免の知らせが届きます。しかし、そこには俊寛の名前だけがありません。船に乗り込んだ二人に俊寛は追いすがりますが、無残にも船は出て行きます。あとには絶望した俊寛が一人残されるのでした。

20日(金) 定例公演 午後6時30分

延命袋

 わわしい(口うるさい)妻に辟易とした男が妻に離縁を迫ると、妻は「離縁の印」(離縁の際に妻が夫から受け取る物品)を要求します。男は「なんでも好きなものを入れてもっていけ」と袋を渡しますが…。さて、妻はその袋に何を入れるのでしょうか? 和泉流では『引括』のタイトルで上演される作品です。

船弁慶

 兄・頼朝から嫌疑をかけられた源義経は、愛妾・静御前を伴って摂津国大物浦まで落ち延びてきました。腹心の家来・弁慶から静を都へ帰すよう勧められ、義経は断腸の思いで静と別れ船に乗り込みます。海上でにわかに海が荒れはじめ、義経を恨む平知盛の怨霊が義経一行に襲いかかってきました。
小書「重キ前後之替」によって静(前シテ)の中ノ舞が序ノ舞になり、知盛の亡霊(後シテ)の型もより変化に富んだ表現となります。狂言方の小書「舟唄替之語」は茂山千五郎家に伝わり、これまで数度しか上演の記録がない大変めずらしい小書です。

28日(土) 企画公演 午後6時30分

大岡政談 しばられ地蔵

 寺の門前で居眠りをしている間に、反物を積んだ荷車を盗まれてしまった手代・弥五郎。江戸町奉行・大岡越前守忠相は「盗みの一部始終を黙って見ていた地蔵も同罪である」という不思議なお裁きを下します。その真意とは? 痛快な“大岡裁き”を堪能できる講談です。

地獄八景亡者戯

 閻魔大王の裁定で地獄行きとなった四人の男たち。いずれも曲者揃いで、地獄はてんやわんや。鬼や閻魔は困り果てて…。地獄を舞台にした上方落語の一席です。

朝比奈

 昨今、地獄に落ちる人間が激減していることを憂う閻魔大王。自ら罪人を地獄へ責め落とそうと六道の辻まで出向き亡者を待ち受けていると、そこにやってきたのは、猛者として名高い武将・朝比奈三郎でした。果たして閻魔の計画は成功するのでしょうか?

29日(日) 企画公演 午後1時

蜘蛛の糸

 極悪非道の大泥棒・犍陀多には、生前にひとつだけ「蜘蛛の命を助ける」という善行がありました。お釈迦さまはその行いに免じて、地獄に蜘蛛の糸を垂らし犍陀多に救いの手を差し伸べますが…。芥川龍之介の短編小説の朗読です。

朝比奈地獄廻

 地獄と極楽の分かれ道までやってきた朝比奈三郎は、鬼たちをさんざんなぶり、自ら進んで地獄を目指します。狂言「朝比奈」を基に作られた軽妙で愉快な新内節です。

大会

 比叡山の僧のもとに、かつて命を助けられた天狗が山伏の姿で現れ「お礼に何でも望みをかなえよう」と言います。僧が「釈迦が霊鷲山で法華経を説いた時の様子を見せてほしい」と願うと、天狗は承知して「ただし、決して信心を起こしてはならない」と言い残して姿を消します。やがて僧の目の前に、大会(説法の場に諸仏や人々が集うこと)の光景が出現しますが、実はこれ、天狗が神通力を使って作り出した幻だったのです。そうとは知らない僧が信心を起こし感涙した瞬間、神通力は解けてしまいます。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●11月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:10月16日(金)午前10時~
  • ・窓口販売:10月17日(土)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

 ※11月公演につきましては、こちらもあわせてご参照ください。

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