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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】3月公演が間もなく発売開始です!

国立能楽堂3月主催公演のラインナップをご紹介いたします。日ごとに春の訪れを感じる季節、皆様のご来場をお待ちしております。

4日(水) 定例公演  午後1時

牛馬

 新しく立った市には、一番乗りした者に特権が与えられる習わしがあります。最初に到着した博労(馬商人)と、後からやってきて一番乗りのふりをする牛商人との間で争いが起こります。目代(代官)が仲裁に入り、牛と馬を競争させて決着をつけることになったのですが…。

朝長

 平治の乱が終わった後、かつて源朝長に仕え今は出家の身となった僧が、朝長の菩提を弔うため、その終焉の地・青墓宿を訪れます。合戦で深手を負い身動きがとれなくなった朝長は、敵の手にかかるよりはと自ら命を絶ったのでした。僧のもとに、自害の晩に朝長が泊まった宿場の長者の女性がやってきて、ともに朝長の亡きあとを弔います。
 夜になると、朝長の亡霊が姿を現し、一夜の縁を大事に今なお弔ってくれる長者に感謝をします。そして平治の乱での源氏の敗戦のさまや自身の自害の様子を語り、さらなる回向を願いながら消えてゆくのでした。

14日(土) 普及公演  午後1時

縄綯

 博奕好きの主人が大負けをして、借金のかたに奉公人の太郎冠者を差し出すことになります。しかし本当のことを言っても太郎冠者が素直に応じるとは思えません。主人は使いに出すふりをして太郎冠者を相手のもとへ向かわせます。着いた先で事の真相を知って、つむじを曲げた太郎冠者。さて、どんな行動に出るのでしょうか?

 旅の僧の一行が、摂津国(兵庫県神戸市)の生田神社にやってきます。境内の生田の森は、かつて源平合戦の激戦地となった場所でした。一行が美しく咲く梅を眺めていると、ひとりの男が現れて、この梅は源平の合戦にゆかりの「箙の梅」だと教えます。そうして、源氏の若武者・梶原景季がこの梅の枝を箙に挿して戦った昔日を語り、自分こそが景季の亡霊だと明かして姿を消します。
 その夜、僧の夢の中に、颯爽とした鎧兜姿で腰に梅の枝を挿した景季の亡霊が現れます。そうして、修羅道の苦しみに苛まれながら、かつてこの地で繰り広げた戦いのさまを再現してみせるのでした。

19日(木) 定例公演  午後6時30分

鬼瓦

 訴訟のために長らく京の都に滞在していた大名が、めでたく勝訴して国元に帰ることになりました。これも日ごろから信心する因幡堂の薬師如来のおかげと、供の太郎冠者とともに暇乞いを兼ねてお礼参りに訪れます。ふたりでお堂の様子をつぶさに眺めているうちに、破風の鬼瓦に目が留まり…。

当麻

 大和国(奈良県葛城市)・二上山の麓の当麻寺に、旅の僧の一行がやってきます。そこに老尼と若い女が現れて、この寺の本尊である当麻曼荼羅がどのように作られたかを語ります。実はこの曼荼羅は、いにしえに老尼と若い女性の姿を借りて来迎した阿弥陀如来と観音菩薩が、信心深い中将姫に力を与え、蓮の糸を染めて一夜にして織り上げたものでした。ふたりは自分たちこそ、そのときの阿弥陀と観音の化身だと明かして西の空に消えて行きます。
 夜になると僧の前に、今は極楽に往生して菩薩となった中将姫が現れます。そうして阿弥陀仏の救済と功徳を賛美して、美しい舞を舞うのでした。

27日(金)・28日(土) 特別企画公演 27日午後6時30分・28日午後2時

袴裂

 現存する最古の狂言台本「天正狂言本」だけに伝わる曲で、現行狂言「二人袴」の古形と考えられています。
 結婚後に夫が妻の実家を初めて訪れる「聟入り」の日、聟が予定より早くやって来ます。袴の用意をしていなかった舅は、太郎冠者の袴を借りて聟と対面します。ところが、太郎冠者も一緒に出てくるように言われ…。一枚しかない袴、二人はどう切り抜けるのでしょうか?

岩船

 天皇の宣旨を受けた勅使が、浜の市(宝の市)が開かれている住吉の浦(津守の浦)にやって来ると、宝珠を捧げ持つ唐人風の不思議な女に出会います。女は、自分は昔この浦に宝を積んだ岩船を漕ぎ寄せた天探女だと明かし、姿を消します。やがて天探女が龍神の引く岩船に乗って天から現れて、数々の宝をもたらしてこの国の弥栄を寿ぐのでした。
 祝言性の高い脇能「岩船」は、現行の観世流では半能として演じられますが、今回は前場を復元。さらに後場には、現行諸流の「岩船」には登場しない天探女が登場します。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●3月公演発売開始日
  • ・電話・インターネット予約:2月9日(日)午前10時~
  • ・窓口販売:2月10日(月)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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