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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】9月公演が本日発売開始です!

本日一般発売の国立能楽堂9月主催公演のラインナップをご紹介いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

4日(水) 定例公演  午後1時

河原太郎

自ら作った酒を売りに、河原の市に店を出した妻。さっそく夫の太郎がやってきて「利き酒をしたい」とねだります。まだ最初のお客も来ていないのに飲ませることはできないと妻にたしなめられると、腹いせに太郎はとんでもない行動に出て…。
貨幣経済の発達により商業が栄えた中世の都市では盛んに市が開かれました。人々で賑わう市の様子を大勢の立衆で表現した作品です。

白楽天

唐を代表する詩人・白楽天が「日本の知恵がどれほどのものか確かめよ」という勅を受け、海を越え松浦潟にやってきます。そこで小舟に乗って釣りをする老人と出会います。不思議なことに老人は、白楽天の名や来日の目的を知っており、白楽天が即興で詩を詠むと、すぐさま和歌に詠みかえてみせるのでした。そうして、日本では命あるものはみな和歌を詠むのだと教え、舞楽をお目にかけようと言い残して姿を消します。 やがて気品ある老体の住吉明神が現れます。厳かな「海青楽」(真ノ序ノ舞)を舞って神の力を示し、白楽天に帰国をうながします。国中から神々が影向するなか、厳島の神の舞から吹きおこった神風によって、白楽天が乗った船は唐土へと吹き戻されてしまうのでした。

14日(土) 普及公演  午後1時

船渡聟

今日は最上吉日。聟が結婚後に初めて舅の家を訪れる「聟入り」の日です。舅は、迎えの準備を万端に調えて聟を待っています。 聟は、舅の家へと向かう途上で、手土産の酒樽をもって渡し船に乗り込みました。その酒樽に目をつけたのが酒好きの船頭。寒いので一杯振舞ってくれと頼む船頭に、祝儀の手土産に手はつけられないと聟は断るのですが…。
はたして聟は無事に舅のもとにたどり着くことができるのでしょうか?

錦木

旅の僧の一行が陸奥・狭布の里に着くと、連れだってやってくる錦木を手にした里の男と細布を持つ里の女に出会います。 錦木は、美しく彩色された枝。細布は幅の狭い布。いずれもこの土地の名物で、恋の苦しみの象徴として和歌にも詠まれているのだと言います。求婚の意思表示として男が思う女の家の門口に錦木を立て、承諾ならば女は錦木を家に取り入れ、その気がなければ放置する風習がこの土地にはありました。そうして、三年間、一日も休むことなく錦木を思う女の家に立て続けた男がいたことを告げて、その男の墓である塚に僧を案内すると、二人は塚の中へと消えてしまったのです。 やがて、男女の亡霊が塚の中から現れ、錦木を立て続けた昔日の辛く苦しい恋の思い出を語り、ついに思いが成就し夫婦となった喜びの舞を舞ってみせるのでした。

20日(金) 定例公演  午後6時30分

吹取

妻を授かりたいと願う男が、清水寺に参籠すると、「月夜に五条橋で笛を吹けば妻になる女が現れる」という観世音のお告げを受けます。けれど男は笛が吹けないので、自分の代わりに笛を吹いてほしいと知り合いに頼み込んで、二人は五条の橋にやってきます。やがて、代理の男が笛を吹きだすと…。

蟬丸

延喜帝の第四皇子・蟬丸は、生まれついての盲目でした。来世での息子の幸せを願う父の宣旨により、逢坂山の山中に捨て置かれ、出家をさせられます。自らの運命を受け入れ、琵琶を抱き、ひとり泣き暮らす蟬丸。 一方、蟬丸の姉・逆髪は、心が乱れ、髪が逆立った異様な姿で、長らく諸国をめぐり彷徨った末、逢坂山にたどり着きます。そこで蟬丸が弾く琵琶の音にひかれて、姉と弟は再会を果たします。互いの身の不幸を嘆き悲しむ二人ですが、さすらいの身の逆髪はやがて去ることになり、姉弟は涙ながらに再び別れていくのでした。

28日(土) 特別公演  午後1時

岩船

勅命を受け摂津・住吉の浦に高麗や唐土の宝を買い取りにきた勅使。そこに現れた龍神が、神々と力を合わせて、金銀珠玉を山のように積んだ天の岩船を岸に着けます。御代の千代の栄を寿ぐ、晴れやかな作品です。

川上

吉野に住む盲目の男が、目が見えるようになることを願って、霊験あらたかな川上の地蔵に詣でます。参籠の甲斐あって、霊夢をこうむり眼が見えるようになった男。大喜びで家路につくと、心配して迎えにきた妻と道でばったりと出会います。 実は、男の願いをかなえるにあたって、地蔵はひとつだけ条件を出していたのです。男は妻にそれを切り出しますが…。

卒都婆小町

高野山の僧が都に向かう途中、百歳の乞食のような老女に出会います。老女が卒都婆に腰かけているのを僧が咎めると、老女は驚くほどの仏法の知識と理論をもって僧を論破します。僧に問われ、自らを小野小町のなれの果てと名乗った老女は、落魄した今の境涯を嘆き、にわかに狂乱の体となります。かつて小町に懸想して百夜通いの末に命を落とした深草少将の霊がとり憑いたのです。やがて憑依から覚めた小町は、後世を願って仏の道に帰依することを心に決めるのでした。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●9月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:8月9日(金)午前10時~
  • ・窓口販売:8月10日(土)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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