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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】7月公演が間もなく発売開始です!

間もなく発売開始となる、国立能楽堂7月主催公演のラインナップをご紹介いたします。梅雨から夏本番へと向かう季節、皆様のご来場をお待ちしております。

3日(水) 定例公演  午後1時

犬山伏

檀家めぐりをしている出家が、茶屋でひと休みしているところに山伏が来合わせます。山伏は、茶屋の亭主にあれこれと文句を並べ、出家に言いがかりをつけて、自分は偉いとばかりに横暴にふるまいます。見かねた茶屋の亭主が「獰猛な犬を祈りでなつかせることができた方をすぐれた者としよう」と、ふたりに提案をします。お人よしで気の弱い出家と尊大で自身満々の山伏。勝負の行方は…?

班女

野上(岐阜県)の宿の遊女・花子(はなご)は、契りを交わした吉田少将(よしだのしょうしょう)の「いずれまたもどってくる」という言葉を信じて、約束の証に交換した扇を眺めてばかりの日々です。いっこうに客の前に出ようとしない花子は、皇帝の寵愛を失って夏が終わると捨てられてしまう扇に自らをたとえた詩を詠んだ中国の班婕妤(はんしょうよ)の故事にちなんで班女とあだ名され、腹を立てた宿の長により追放されてしまいます。やがて東国からの帰路に吉田少将が宿に立ち寄りますが、すでに花子の姿はありません。少将が都へもどり下鴨神社に参詣すると、いまは班女と呼ばれて、恋しさの果てに物狂いの姿となった花子が現れ、再会を祈って舞を舞います。少将は彼女が手にした扇に気づき、ふたりは再会を喜び合います。別れと再会の象徴である扇を中心に展開する作品です。

13日(土) 普及公演  午後1時

入間川

都から帰国する途中の東国の大名が、大きな川に行き当たります。対岸の里人に問うと、「川の名は入間、渡れる浅瀬は上流にある」という答えが返ってきます。大名は、里人の制止を無視して目の前の川を渡ります。深みにはまってずぶ濡れで対岸にたどり着くと、古くからこの土地には“入間様”といって逆さ言葉を使う習わしがあるのに、それに従わなかったのはけしからん、成敗する! と怒る大名。さて、里人の運命やいかに?

融 遊曲 思立之出

中秋の名月の六条河原院跡。旅の途中の僧の前に汐汲みの老人が現れ、かつて風流人として知られた融大臣(とおるのおとど)がこの場所に陸奥の塩釜の景色を再現し、難波から毎日海水を運ばせて塩焼きの風趣を愛でていた様子を語ります。大臣亡きあと今は荒れ果て廃墟となった河原院で、老人は汐を汲もうと言って姿を消します。やがて僧の夢の中に、先ほど老人の姿で現れた融大臣の亡霊が、在りし日の雅な姿で現れて、往時の夜遊の宴さながら月光のもとで懐旧の舞を舞い、夜明けとともに月の世界へと帰っていきます。秋空に冴えわたる月の光に彩られた世阿弥の名曲です。

17日(水) 定例公演  午後6時30分

左近三郎

狩に行く途中、禅宗の僧と出会った猟師の左近三郎(さこのさむろう)。道々、僧をからかううちに檀那(信徒)になってやろうと言いだしますが、殺生する者は受け入れないと断られてしまいます。それをきっかけに、殺生の是非をめぐる禅問答が始まるのですが…。

夕顔

五条あたりにやってきた旅の僧の前に里の女が現れます。ここが『源氏物語』に描かれた河原院の跡であることや、源氏との逢瀬で訪れた夕顔の上が物の怪に憑かれて命を落とした顛末を語ります。女が姿を消したあと、土地の者から、その女が夕顔の亡霊であろうと教えられて、僧は弔います。やがて、夕顔の上の亡霊が現れて、恋の妄執から救ってほしいと訴え、法華経の功徳で成仏できることを喜ぶのでした。小書の山ノ端之出により、通常は幕内から登場する前シテ(里の女)が、作リ物の中で「山の端の心もしらで行く月は…」と和歌を詠んで登場となります。

24日(水)~26日(金) 国立能楽堂ショーケース 24日午後2時/25・26日午後7時開演

伯母ヶ酒

酒屋を営む伯母を訪ねてきた甥。ケチな伯母はつくった酒を一度も飲ませてくれたことがなく、今日こそはと、あの手この手を尽くしますがうまくいきません。甥はあきらめて帰ったとみせかけて、一計を案じるのですが…。

小鍛冶

刀鍛冶の宗近(むねちか)は、帝から剣を打てという勅命を受けますが、宝剣作刀にかなう相槌を任せられる相手がなく途方にくれます。もはや頼るのは神力のみと、氏神の稲荷明神に参詣すると、不思議な童子(稲荷明神の使い)が現れて、鍛治場の壇を築いて待つようにと言い残し去っていきます。お告げのとおり準備を調えた宗近のもとに稲荷明神が現れ、相槌を務めます。力を合わせ、みごと刀が完成すると、明神は叢雲に飛び乗り、稲荷の峰へと帰っていくのでした。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●7月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:6月9日(日)午前10時~
  • ・窓口販売:6月10日(月)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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