日本芸術文化振興会トップページ  > 国立能楽堂  > 【千駄ヶ谷だより】12月公演が間もなく発売開始です!

国立能楽堂

トピックス

【千駄ヶ谷だより】12月公演が間もなく発売開始です!

国立能楽堂12月主催公演のラインナップをご紹介いたします。山茶花の美しい季節、皆様のご来場をお待ちしております。

4日(水) 定例公演  午後1時

業平餅

歌人であり古典の『伊勢物語』や能『雲林院』などで知られる平安時代の貴公子、在原業平を主人公にした作品です。 供を引き連れて参詣に向かう業平は、茶屋で一休みして餅を勧められますが、お金の持ち合わせがありません。なんとか餅を食べたい業平と、茶屋の主人のやりとりは思わぬ方向に展開して…。

恋重荷

白河の院に仕える菊づくりの老人が、庭から垣間見た女御に心を奪われます。それを知った侍臣は老人を呼び出して「この重荷を持って庭をまわれば、女御が姿を見せる」と言います。喜んだ老人は重荷を持ちあげようとしますが、びくとも動きません。身分違いの老いらくの恋を嗤われた老人は嘆き、悶死してしまいます。 その死を知った女御は老人を憐みますが、恨みで鬼となった老人の亡霊が現れ、女御を激しく責め立てます。しかし、やがて恨みの心を和らげて、女御の守護神となることを誓い消えて行きます。

14日(土) 普及公演  午後1時

柑子

昨晩、酒宴の席で土産にもらった珍しい三つ成りの柑子(ミカンの一種)。主人からもってくるように言われた太郎冠者ですが、実は昨夜のうちに3つとも食べてしまいました。さて、太郎冠者はどんな言い訳をしてこの場を乗り切るのでしょうか?

葛城 大和舞

修行のため葛城山にやってきた山伏の一行。大雪にみまわれて難渋していると、里の女が現れて宿を貸そうと申し出ます。案内された庵で暖をとり、夜の勤行をはじめようとする山伏たちに、女は、実は自分は葛城の神であることを明かします。いにしえ、山に岩橋をかけるよう役行者に命じられたものの、自らの醜い容貌を恥じて夜にしか作業ができなかったため岩橋は完成せず、役行者の怒りを蒙り、いまも呪縛され苦しんでいることを語って、加持を頼んで姿を消します。 やがて葛城の神が姿を現して、神代の時代に行われた天岩戸の前での舞を再現し、姿を見られないうちにと、夜が明ける前にふたたび姿を消してしまうのでした。大和舞の小書により、舞が序ノ舞から神楽に変わります。

20日(金) 定例公演  午後6時30分

毎年恒例の「演出の様々な形」では、流派や家による演出の違いに着目し、11月・12月と同じ作品を上演します。

鐘の音

息子の成人祝いに黄金造りの太刀をつくろうと思った主人が、太郎冠者に「鎌倉へ行って金の値を聞いてこい」と命じます。ところが「付け金」と「撞(つ)き鐘」を聞き間違えた太郎冠者は、鎌倉に着くなり、お寺へと向かって…。  太郎冠者が訪れる寺は流派によって違いがあり、和泉流では寿福寺、円覚寺、極楽寺、建長寺の順で回ります。寺の位置や、寺ごとの鐘の音、その良し悪しにも違いがあります。

橋弁慶 替装束・扇之型

五条天神に丑の刻詣を続ける武蔵坊弁慶のもとに、近頃、五条橋に、神業のような身軽さで通行人を斬ってまわる少年が夜な夜な出没しているという噂が伝わってきます。その不思議な少年は実は、父・源義朝亡き後、鞍馬山に預けられ、武芸の鍛錬に励んでいた牛若丸でした。  今夜も、相手を油断させるため女装した牛若丸は、橋の上で通行人を待ち受けています。そこに弁慶が現れ戦いとなります。豪勇で知られたさすがの弁慶も牛若丸の身軽さに翻弄されて、ついに弁慶は降参し、牛若と主従の契りを結ぶのでした。  金剛流の小書「替装束」では、後場の弁慶が長霊癋見の面をかけて登場。「扇之型」により、牛若が弁慶に扇を投げつける型が加わります。

25日(水) 企画公演 復曲再演の会 午後1時

道楽者の男・喜楽斎が花見を思い立ち清水寺に出かけます。すでにたけなわの宴席をのぞき見て、持参した酒を飲み、謡い舞い楽しみますが…。  江戸末期に三世野村小三郎が伊勢国馬瀬の村人に伝承したと記録が残る幻の一人狂言で、平成24年に野村又三郎(前名・四世野村小三郎)が復活させました。

吉野琴

花が盛りの吉野山を訪れた紀貫之の前に、琴を抱いた里の女が現れ、その昔、月の夜に浄見原(天武)天皇が琴を奏でると、天女が舞い降りて袖を翻して舞ったという五節の舞の起源を語ります。そして、実は自分こそがその天女だと打ち明け、貫之に琴を与えて姿を消します。  夜になり、貫之が琴を弾じると、その音色の懐かしさにひかれて先ほどの天女が本来の姿となって現れ天女の舞を舞い、ふたたび天へと昇っていくのでした。  世阿弥の息子・元雅の作を、京都観世会による「復曲試演の会」で五百数十年ぶりに復活、平成26年に上演された作品です。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●12月公演発売開始日
  • ・電話・インターネット予約:11月9日(土)午前10時~
  • ・窓口販売:11月10日(日)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

  • 歌舞伎・能楽・文楽鑑賞教室のご案内
  • 文化プログラム
  • バリアフリー情報
  • 会員募集中! 国立劇場友の会 あぜくら会
  • 快適なご観劇のために
  • キャンパスメンバーズのご案内
  • 伝統芸能を「調べる」「見る」「学ぶ」文化デジタルライブラリー
  • 伝統芸能に興味津々 養成事業
  • 芸術の創造・普及活動を援助する 芸術文化振興基金
  • 国立能楽堂 出版物のご案内