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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】11月公演が間もなく発売開始です!

国立能楽堂11月主催公演のラインナップをご紹介いたします。秋も深まり紅葉の美しい季節、皆様のご来場をお待ちしております。

6日(水) 定例公演  午後1時

磁石

都への旅の途中の田舎者が見物をしていると、親切そうに近づいてきた男が宿を紹介してくれました。実は男はすっぱ(詐欺師)で、宿の主人と結託して田舎者を人買いに売り飛ばす計画だったのです。田舎者はあわてて逃げ出しますが、太刀をもった男に追いつかれてしまいます。進退きわまった田舎者は…。

野宮

秋深まる九月七日、夕暮れ時の嵯峨野。斎宮となる皇女が精進潔斎のためにこもった仮宮(野宮)の旧跡を、旅の僧が訪れます。そこに里の女が現れ、昔日、光源氏がここに六条御息所を訪ねてきたことを語り、今日がその日だと言います。女は往時の様子や御息所の胸中を語り、実は自身が御息所の亡霊だと明かして消えていきます。夜が更け、弔う僧の前に、ふたたび現れた御息所の亡霊は、心に負った傷を抱えながら、懐旧の舞を舞い、やがてまた何処ともなく去っていくのでした。

9日(土) 普及公演  午後1時

鴈礫

大名が鴈を射ようと弓矢で狙いを定めていると、脇を通りかかった男が石礫を投げて命中させてしまいます。鴈をもち去ろうとする男に、大名は、ちょっと待て、それは自分が狙い殺した鴈だから置いていけと、弓矢で脅します。さて、仲裁人の判断は?

三輪

三輪山の麓に住む玄賓僧都のもとに、樒(しきみ)と水を備えに毎日やってくる女がいます。ある日、女が寒さをしのぐ衣を乞うので玄賓が与えると、自分の住まいは三輪の里で、杉の木が目印だと言って女は姿を消してしまいました。女は、三輪明神の化身だったのです。やがて、与えた衣が三輪神社の神木の杉にかかっていると聞いた玄賓が神社を訪ねて行くと、三輪明神が姿を現し、闇となった世界に天照大神がふたたび光をもたらした天岩戸の神遊の様子を見せて神道の奥義を伝えるのでした。

22日(金) 定例公演  午後6時30分

毎年恒例の「演出の様々な形」では、流派や家による演出の違いに着目し、11月・12月と同じ作品を上演します。

鐘の音

息子の成人祝いに黄金造りの太刀をつくろうと思った主人が、太郎冠者に「鎌倉へ行って金の値を聞いてこい」と命じます。ところが「付け金」と「撞き鐘」を聞き間違えた太郎冠者は、鎌倉に着くなり、お寺へと向かって…。太郎冠者が訪れる寺は流派によって違いがあり、大蔵流では五大堂、寿福寺、極楽寺、建長寺。寺ごとの鐘の音やその良し悪しも違っています。また、和泉流では登場しない仲裁人が、太郎冠者と主人のいざこざをとりなします。

橋弁慶

近頃、五条橋に、神業のような身軽さで通行人を斬ってまわる少年が夜な夜な出没しています。その少年が息子の牛若丸だと家臣から聞いた常盤御前は、嘆き悲しみ、弘法大師伝来の笛を牛若丸に与えて諭します。母の言葉に従って、明日からは学問に励むと約束をした牛若ですが、名残に月を見に行くと言って五条橋へと出かけていきます。今夜、あとひとり手にかければ、千人斬り。最後のひとりを待ち受ける牛若の前に、弁慶が現れて、戦いとなります。豪勇で知られたさすがの弁慶も牛若丸の技の前には力が及びません。ついに弁慶は牛若丸の名をたずね、主従の契りを結ぶのでした。
通常の前シテは弁慶ですが、観世流のみに伝わる小書「笛之巻」では、前シテが常盤御前になり、前半の話の展開が大きく変わります。

28日(木) 企画公演 組踊上演300周年記念 能と組踊 午後6時30分

銘苅子

農夫の銘苅子に羽衣を隠された天女は、天に帰れなくなってしまい銘苅子と夫婦になり、子どもももうけます。しかしある日、羽衣のありかを知り、子どもたちを残して、泣く泣く天へと帰っていくのでした。

羽衣

漁師の白龍は、三保の松原で美しい羽衣を見つけ、家に持ち帰ろうとします。すると、天女が現れて、羽衣がないと天にもどれなくなってしまうので返してほしいと頼みます。白龍が衣を返すと、天女は感謝をこめて天人の舞を舞って見せ、数々の宝を降らせながら天へと帰っていくのでした。

29日(金) 企画公演 組踊上演300周年記念 能と組踊 午後2時

二童敵討

父を殺された兄弟が、踊り子に身をやつして酒宴に紛れ込み、見事に仇討ちを成し遂げます。

放下僧

父の敵を討つため放下僧(僧形の芸能者)に身をやつした兄弟。禅を愛好する敵・利根信俊のもとに向かったふたりは、芸能の数々を見せて相手を油断させ、本懐を遂げるのでした。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●11月公演発売開始日
  • ・電話・インターネット予約:10月9日(水)午前10時~
  • ・窓口販売:10月10日(木)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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