日本芸術文化振興会トップページ > 国立劇場 > 【新刊】人気の正本写シリーズに黙阿弥の隠れた名作が追加!
合巻とは江戸後期に書かれた挿絵入の小説本で、歌舞伎脚本を原作としたものを正本写とよんでいます。
『東駅いろは日記』は文久元年(1861)7月、市村座で上演された河竹黙阿弥の作品。「東駅」とあるのは、東海道を京から江戸へと下る道中のさまざまな出来事を描いた「五十三次もの」であることを示しています。「五十三次もの」には定番の「岡崎の猫」は、若き日の五代目菊五郎)が演じました。また、「いろは」とあるのは、赤穂浪士(歌舞伎では塩冶判官の旧臣)の四十七人をいろは四十七文字になぞらえたもの。つまり本作は「五十三次もの」と「義士銘々伝」を合体させた、楽しい趣向になっているのです!!
この芝居の脚本は活字になっていないので、今まで詳しい内容を知る手だてがありませんでした。今回は、〔正本写合巻集〕の影印(写真版)と翻刻、番付や錦絵等の関連資料とともに、黙阿弥の隠れた名作をお楽しみください。
国立劇場ロビー売店にて好評販売中(税込2,200円)。国立劇場隣接の伝統芸能情報館図書閲覧室でもご覧いただけます。
国立劇場刊行物一覧 ≫(過去の正本写合巻集のバックナンバーもこちら)
お買い求めは、国立劇場売店(株式会社 文化堂)へお問い合わせください。
TEL 03-3239-2417 / FAX 03-4496-4474
文化堂HP ≫(外部リンク)