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【2月文楽】『国性爺合戦』虎の秘密に迫る!

2月文楽公演は「近松名作集」と銘打ち、近松門左衛門の名作を三部制で上演しています。
それぞれの演目にたくさんの見どころや聴きどころがあり、文楽の魅力をご堪能いただける公演です。

第二部『国性爺合戦』の見どころの一つが「千里が竹虎狩りの段」。
勢いのいい大きな虎が登場し、主人公・和藤内の勇敢さが表れる場面を盛り上げます。
この着ぐるみの虎には人形遣いが入っていて、芝居っ気たっぷりに楽しませてくれるのです。
本公演で虎を演じる桐竹勘介が語る裏話から、虎の秘密や魅力に迫ります。



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人形遣い 桐竹勘介と虎

これまで虎を演じていた方も手すりを乗り越える、床に行くなどの演出をしていたことはありますが、それ以上に頑張って勤めたいと思います。観る回によって違いがないように、なるべく全ての回で同じ演技ができるようにしています。

初めて演じた時も今回と同じ竹本三輪太夫さんが語られていて、相談したところ今回のような床へ行く動きが生まれたんです。太夫さんの邪魔をしないように、浄瑠璃の合間を狙うようにしています。一瞬しか合間がないので、そこに間に合わなければ床には行きません。勢子(せこ)のツメ人形を遣う人にお願いして、逃げる勢子を追いかける自然な流れで床に行けるようにしています。





初めて虎を演じてから10年近く経ち、今回で4回目です。小道具さんと相談して途中で虎を改良したこともあって随分楽になりましたが、とにかく暑くて視界も悪く、重たいです。一人では脱ぎ着もできないので、小道具さんに助けてもらっています。横向きの時は膝を付かずに腕立て伏せのような体勢なので、それも大変なところです。

実は、虎が前を向くと、自分の顔は下を向いてしまうので、虎の目線は自分の目線ではないんです。だから、正面の距離感はつかめないので、見える範囲で他の人形遣いの下駄や舞台の迫りの線などを頭に入れて、測っているんです。なかなか難しいんですよ。

舞台に出ると皆さんに注目してもらえることは嬉しいです。ぜひ人形遣いの若手全員に一度はやってもらいたいですね(笑)







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虎の活躍にも注目しながら、異国情緒溢れる『国性爺合戦』を、ぜひ劇場でお楽しみください!



2月文楽公演は21日(火)まで!


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