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観劇レポート「国立劇場第100回歌舞伎鑑賞教室(令和3年7月)」

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室は、昭和42年(1967)の開始から、令和3年7月公演で「第100回」を迎えました。これを記念して、「第1回公演」をご観劇いただいた雙葉中学校・高等学校の同級生3人、有馬多恵子さん大森充子さん小峯幸子さんにこの度の「第100回公演」もご観劇いただき、お話を伺いました。 また、同じ日にご観劇いただいた神奈川県立希望ケ丘高等学校3年生、髙梨夏毅さん河遼斗さん早川佳希さん佐藤玲さんの4人にも感想をお聞きしました。(7月11日取材)

 

「観劇で興味が広がった!」

第1回公演のご鑑賞はどんな印象でしたか?

有馬さん
学校行事としてみんなで来たことしか覚えてなくて・・・。
大森さん
私は元々歌舞伎に興味があって楽しみに観に来た記憶があります。「三之助」(*1) は知っていましたが、この第1回公演に出演の関西歌舞伎の方々(*2) を初めて知って、さらに興味が広がりました。興味を持った俳優さんについて知りたくて、演劇雑誌を図書館で必死になって探したりしましたね。

(*1)「三之助」
ちょうど第1回公演当時流行した、人気の若手俳優3人・市川新之助(12代目團十郎)、尾上菊之助(現・菊五郎)、尾上辰之助(3代目松緑)(以上五十音順)を指す通称。

(*2)「関西歌舞伎の方々」
関西を拠点とする歌舞伎俳優。第1回公演には、片岡秀公(現・我當)、片岡秀太郎(2代目)、片岡孝夫(現・仁左衛門)の三兄弟が揃って出演しました。

その後どんな楽しみ方をされていますか?

大森さん
その頃からずっと続けて観ています。今でもお友達を誘って。
有馬さん
私は美術にも興味があって、最近、浄瑠璃作品を題材にした絵画を見てから、また改めてお芝居に興味が湧いています。
小峯さん
私は鑑賞教室で観た後しばらく遠ざかっていましたが、その後、子供から手が離れてからようやく歌舞伎や文楽を楽しむようになりました。いま思うと、高校生の時に鑑賞教室を体験していたことが元になっていると思います。
第1回公演プログラム

第1回公演プログラム(昭和42年7月)

 

「分かりやすい解説!」

第1回公演と、今日ご覧いただいた第100回公演とでは印象が違いますか?

大森さん
第1回の演目(『国性爺合戦』)は人物関係なども複雑ですし、難しかったですね。今日の作品『義経千本桜』はとても分かりやすかった。
小峯さん
それから「解説」もとても分かりやすくなっているのではないかしら。いろいろな細かい知識がためになりました。
有馬さん
パッと桜の景色が出てきて、それがその後のお芝居に自然に誘導されているところもとても良かったです。若い方向けにずいぶん工夫されていますね。

 

「印象的な舞台に驚き!」

現役高校生の皆さんは、今回初めて歌舞伎をご覧になったということですが、感想をお聞かせいただけますか?

髙梨さん
古典芸能が静かで厳かなものだというイメージを持っていましたが、狐が思いも寄らないところから登場したり、また意外なところへ飛び込んだりと、アクションが多いことがとても印象に残りました。
河さん
事前に読んだプログラムがとても分かりやすくて、「歌舞伎のみかた」もあったので、お話がよく理解できました。竹本の語りを聞き取るのは難しかったので、字幕は便利だと思います。
早川さん
僕は台詞があまり聞き取れなくて。でもアクロバティックな動きがすごかったし、動きや仕草で意外と筋が分かるものだな、という印象でした。
佐藤さん
視覚的なダイナミックさにはやはり驚きました。そして、演者の表情からも感情が伝わってきたことがとても印象的でした。
第100回公演プログラム

第100回公演プログラム(令和3年7月)

 

伝統芸能全般についてはどのようにお感じになっていますか?

大森さん
私の子供の頃は、古典のものが今より身近にあって、もっと親しんでいたように感じます。言葉にしても、全然分からないということはなかった気がします。
河さん
僕は伝統芸能の知識はあまりありませんが、例えば落語などは、アニメの題材や米津玄師の新曲のモチーフに使われていて、古典と現代との間の垣根は高いものではない感覚があります。今後も機会があればいろいろな伝統芸能を観てみたいですね。

 

この後も、思い思いの観劇の感想を語り合い、第1回公演の資料を懐かしく読み返すなど、皆さんの話に花が咲きました。

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おかげさまで第100回。

いつの時代にも、伝統芸能の魅力を広くお伝えできるよう鑑賞教室を続けてまいります。

 

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