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国立劇場

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【5月文楽公演】初日を迎えました!

当初の予定から3日遅れではありますが、5月文楽公演が12日(水)に初日を迎えることができました。
第一部の開演前には三番叟が登場し、舞台のお清めをします。


幕開き三番叟




【第一部】
『心中宵庚申』 (しんじゅうよいごうしん)

夫婦の心中事件を題材に、円熟した時期の近松門左衛門によって描かれました。
夫の留守中に姑によって離縁されたお千代が、父・平右衛門と姉・おかるがいる上田村の実家に帰ってきます。離縁を言い渡されるのはこれで三度目ですが、どれもお千代に非はありません。病に臥せっている平右衛門は、世間の目が厳しい中でも娘を労わります。


『心中宵庚申』




夫の半兵衛が浜松から大坂へ帰る途中に、お千代の実家を訪ねてきます。自分の留守中に妻が離縁されたことをそこで初めて知った半兵衛は、申し開きのために自害しようとしますが、平右衛門の意見に思い留まり、お千代を連れて帰ることにします。平右衛門は二度と戻らぬ約束として半兵衛と水盃を交わし、おかるに門火を焚かせて二人を送り出しました。これらの行為が、半兵衛とお千代の悲劇の結末へと繋がります。


『心中宵庚申』




半兵衛はお千代を連れ帰った後に、養母を避けて従兄弟の家に預けました。お千代を気に入らない養母は、半兵衛に対しても非難の言葉を浴びせます。それまで反発しなかった半兵衛ですが、自分からお千代に離縁を申し出ると言って養母を家から追い出しました。入れ替わりでやってきた何も知らないお千代に対し、半兵衛は離縁を言い渡すのではなく、かねてからの覚悟の通り心中を持ち掛けます。
半兵衛は養母への義理を立てながらも、様々なしがらみから離れ、お千代と共にこの世を去ることを選ぶのです。


『心中宵庚申』


『心中宵庚申』


『心中宵庚申』



◆◆◆




【第二部】
『生写朝顔話』 (しょううつしあさがおばなし)

 運命に翻弄される恋人同士のすれ違いを描いた作品です。
宇治川で蛍狩りをしていた阿曾次郎は、歌と三味線の音に導かれて深雪と出会い、距離を近づけていきます。阿曾次郎が深雪の頼みで扇子に朝顔の歌をしたため、お互いの気持ちが通じ合ったところに急な便りが届き、阿曾次郎は急いで鎌倉へ行くことになってしまいました。二人は再会を約束して別れます。


『生写朝顔話』


『生写朝顔話』




二人は、明石浦で琴の音に導かれて再会をします。深雪は阿曾次郎の船に飛び移り、このまま連れて行ってほしいと言います。深雪の言葉に心を動かされた阿曾次郎はそれを許しますが、深雪が書置きを残すため一度自分の船へ戻ったとたんに風が吹き、深雪の乗った船が急に動いてしまいます。深雪は遠ざかる阿曾次郎の船に朝顔の歌の書かれた扇子を投げ込み、それを形見に二人は再び別れることになってしまいます。


『生写朝顔話』


『生写朝顔話』




阿曾次郎は駒沢家の家督を継いで駒沢次郎左衛門となりました。宿屋に泊まっていた駒沢は、朝顔の歌と宿屋の亭主・徳右衛門の仲立ちによって、今は朝顔と名乗っている深雪を呼び寄せます。様々な苦難を重ねた深雪は眼を泣きつぶして盲目となり、乳母と死に別れた後はこの宿屋に身を置いていました。深雪は駒沢の前で琴を弾きながら身の上を語ります。やっと再会した二人ですが、政敵と同席しているために自分だと名乗れない駒沢と盲目の深雪はまたもやすれ違ってしまいます。駒沢がお金や目薬を残して宿屋を去った後に、彼が尋ねる夫だと気づいた深雪は、雨の中その後を追います。


『生写朝顔話』




深雪は何とか大井川までたどり着きますが、駒沢は既に向こう岸に渡ってしまった上に、増水により川を渡ることができません。希望を失った深雪は川に身を投げようと決意しますが、そこに深雪の実家である秋月家の家来・関助と徳右衛門が駆け付け、物語は急展開を迎えます。


『生写朝顔話』



◆◆◆


【第三部】
『摂州合邦辻』 (せっしゅうがっぽうがつじ)

親子の深い愛を描き、見どころ・聴きどころが満載の作品です。
義理の息子・俊徳丸に思いを寄せていた玉手御前は、俊徳丸を追って自身の実家へ向かいます。実家では玉手の父・合邦道心とその妻が、不義を働いた娘は既に処罰されたと思い、複雑な思いを抱えながら娘の供養をしていました。そこに現れた玉手御前は、あろうことか両親に対して俊徳丸への思いを語り、それを聞いた合邦は怒り狂います。


『摂州合邦辻』


『摂州合邦辻』




合邦の家には、病に侵されて盲目になった俊徳丸とその許嫁・浅香姫が匿われていました。玉手御前は俊徳丸を見つけるとすがりつき、諭されても頑なに動じません。更に俊徳丸の病は自分が原因だと打ち明け、それを非難した浅香姫に掴みかかります。


『摂州合邦辻』




その様子を見た合邦は、ついに玉手御前を刀で刺してしまいます。なおも怒りが収まらない様子の合邦と、驚く一同に対して、玉手は息も絶え絶えに驚くべき真実を明らかにします。物語のクライマックスに向けて、語りと三味線も一層迫力を増していきます。


『摂州合邦辻』


『摂州合邦辻』






『契情倭荘子』 (けいせいやまとぞうし)

助国と小巻は相思相愛の仲であったにもかかわらず、現世では結ばれることが叶いませんでした。その後、二人は死後の世界で雌雄の蝶となり、出会った頃の思い出をたどりながら舞っています。しかし、やがて二人には地獄の責め苦が待ち受けていたのでした。


『契情倭荘子』


『契情倭荘子』




◆◆◆

 

 5月文楽公演は26日(水)まで!
感染症対策を徹底してご来場お待ちしております。


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