日本芸術文化振興会トップページ > 国立劇場 > 【10月歌舞伎】名刀「葵下坂」が国立劇場に!
徳川将軍家にその技を認められ、『葵』の御紋を彫り込むことが許された刀工の家柄・下坂「康継」家。
全国に名を馳せた越前下坂家の名作から、今に残る貴重な逸品を、この度、刀剣博物館(公益財団法人日本美術刀剣保存協会)様と、株式会社銀座長州屋様のご厚意により、国立劇場大劇場ロビーで展示することが実現しました。
『(葵紋)康継以南蛮鉄於越前作之(越前三代)』
(江戸時代前期:17世紀中期頃制作・株式会社銀座長州屋蔵)
※通称「葵紋康継」「葵下坂」
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10月歌舞伎公演『伊勢音頭恋寝刃』で物語の軸となる刀剣「青江下坂」は、この「葵下坂」の名がモデルになったといわれています。
また併せて、展示中の「葵下坂」とは別の刀剣のものですが、真贋鑑定などの際に発行されていた「折紙」の実物もお借りして、10月歌舞伎公演の期間中展示いたします。
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『伊勢音頭恋寝刃』は、刀やその折紙をめぐって、すり替えや騙し合いが繰り広げられ、血が流される物語。
刀剣「葵下坂」や「折紙」の実物を間近に見ていただくことで、『伊勢音頭』の作品世界に思いを馳せるも良し、これを機に刀剣などの伝統工芸に興味を広げてみるも良し。
ご鑑賞の合間に是非お立ち寄りいただき、お楽しみください。
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