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国立文楽劇場

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平成30年12月8日開催 文楽研修生募集関連イベント『文楽技芸員に聞く「文楽研修生の頃」』レポート

国立文楽劇場では来年4月から第29期文楽研修の開講を予定しており、2月4日(月)まで研修生の募集を行っています(詳しくはこちら)。そこで、この機会に1人でも多くの方に文楽研修について知っていただくため、12月8日に、大阪に続き東京で文楽研修生募集関連イベント『文楽技芸員に聞く「文楽研修生の頃」』を開催しました(大阪開催のイベントの様子はこちら)。今回も、演劇記者の坂東亜矢子さんのご案内で、太夫の豊竹希太夫さん(第20期修了生)、三味線弾きの鶴澤清丈’さん(第18期修了生)に研修生時代の話をお聞きしました。

(会場の様子。映像は太夫研修。講師:豊竹呂太夫)

まず、ご来場いただいた方々に文楽研修とはどのようなものかを知っていただくために、実際の研修の様子を映像でご覧いただきました。映像が流れると、研修生出身の二人は坂東さんの問いかけに応じて、正座がつらかったこと、今思えばいかに恵まれた環境だったかなど、時折ユーモアを交えながら、研修生時代の思い出を懐かしそうに語りました。

(壇上左より、坂東亜矢子さん、豊竹希太夫さん、鶴澤清丈’さん。映像は三味線研修。講師:鶴澤清介)

後半は、もう一歩踏み込んで、研修生時代の二人の経験や、当時を振り返って感じることなどを、じっくりと探っていく時間。文楽とは全く縁のない世界から飛び込んだことや、初めは思うように技芸が上達しなかったこと、当時はうまく飲み込めなかった講師の言葉の意味が、今になって理解できるようになったこと、そして、学びあい、刺激し合える同期の存在が励みになったことなど、厳しくも奥深い文楽の世界に、次第にのめりこんでいった様子が伝わってきました。

(会場を笑いに包んだかと思えば、心に響く言葉で客席を引きつける二人)

坂東さんのリクエストに応え、研修生時代に習った思い出の「団子売」の一節を披露する一幕も。

(研修生時代に書いて今も舞台で使用している床本を示して)

最後に、これから研修生を目指す方々へのメッセージとして、向いているかどうかは続けてみなければ分からない、続けることで道が開けることがあるので、まずは飛び込んでみてほしい、と呼びかけた二人。坂東さんが、ぜひ身近な方に声をかけて、研修生募集への関心を高めていただければ、と締めくくると、会場は大きな拍手に包まれました。

ご来場いただいたお客様からは、「平成の芸談を聞くようでした」、「文楽そのものへの理解も深まる」といったご感想や、「今この時代、これからの時代の文楽を考えるよいきっかけになりそうです」、「研修制度があることで、日本の伝統を守り続けられている」など、研修制度やイベントの意義を実感されたとのご意見、また、「身近に興味のある親戚がいるので話をしてみようと思います」といった心強いお言葉も頂戴しました。
ご来場いただきました大勢のお客様に、あらためて御礼申し上げます。

文楽研修は、独立行政法人日本芸術文化振興会と公益財団法人文楽協会が協力し、文楽の次代を担う文楽技芸員(太夫・三味線・人形)を養成する事業です。昭和47年に東京・国立劇場にて開講後、昭和59年の国立文楽劇場開場を機に大阪へ拠点を移し、現在では文楽技芸員の約半数を占めるほどの多くの修了者を輩出しています。
これからの人形浄瑠璃文楽を支える重要な柱の一つである文楽研修ですが、まだまだその内容だけでなく、事業自体もあまり知られていないのが現状です。今後もこのような機会を設けることで、少しでも文楽研修について興味を持っていただければと思います。

第29期文楽(太夫・三味線)研修生募集は平成31年2月4日(月)まで。詳しくはこちら

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