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国立文楽劇場

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令和5年4月文楽公演を前に取材会を行いました

3月24日(金)、令和5年4月文楽公演に先駆け国立文楽劇場の舞台上で取材会を行い、竹本千歳太夫、鶴澤清介、吉田玉助が演目の魅力や抱負を語りました。


左から、竹本千歳太夫・鶴澤清介・吉田玉助

竹本千歳太夫  (第一部『妹背山婦女庭訓』芝六忠義の段 切)
「芝六忠義の段」は初めてつとめさせていただきます。二段目は上演の機会が少ないのですが、稽古していると楽しみも苦しみもあり、芝六夫婦の情愛や、また天皇や三種の神器なども絡んで面白い場面です。通しで上演するということは、全体の物語をよくわかっていただけますし、有名な場面の見方も変わり、非常に意味があることだと思います。蘇我入鹿も大変魅力的な悪役ですね。頑張って皆様に聞いていただきたいと思います。

鶴澤清介  (第二部『妹背山婦女庭訓』妹山背山の段 背山 後)
今回後を弾くのは初めてです。見せ場である「妹山背山の段」、特に後は歴代の師匠方の音を何回も聞いてきまして、恐れ多く身震いがするようですが、自分のこれまでの経験を出していければと思います。この段は、朝日座の時代に連日大入りで客席も楽屋も盛り上がったのを今でもよく覚えています。両床での掛け合いという空間でどのようにお客様へ伝え、段切りまでもっていくか、今そのためにエネルギーを費やしています。

吉田玉助  (第三部『曾根崎心中』手代徳兵衛)
手代徳兵衛役を本公演では初役でつとめるほか、第二部でも久々に後半の大判事清澄の左を遣います。徳兵衛は桐竹勘十郎兄さんの相手役ということもあり、これまで以上に頑張らないといけないという気持ちでいっぱいです。歴代の師匠方の演技も数々拝見させていただいております。近松門左衛門300回忌の記念であり、第三部の上演ですから、男前という設定をいかしながら、お初と綺麗に幕を閉めたいと思っております。

最後は『妹背山婦女庭訓』「猿沢池の段」の舞台装置をバックに写真撮影!

4月文楽公演は、大阪で102年ぶりの上演となる「大序 大内の段」を含んだ、久々の通し狂言『妹背山婦女庭訓』、近松門左衛門の不朽の名作『曾根崎心中』と、人気演目でお送りいたします。
この春はぜひ、国立文楽劇場へ!皆様のお越しをお待ちしております。

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