文楽研修(太夫・三味線・人形)

研修内容

研修概要

研修目的
人形浄瑠璃文楽の技芸員(太夫・三味線・人形)になるための基礎教育を行うことを目的とします。
応募資格
中学校卒業(卒業見込みを含む)以上の男子で、原則として年齢23歳以下の者。
経験は問いません。
募集人員
若干名
選考方法
基本的に2年に一度一般公募し、作文、簡単な実技試験、面接を行い選考します。
研修期間
2年間(全日制)
研修時間
原則として、月曜日から金曜日までの平日午前10時~午後6時まで。
ただし、特に2年次は土日祝日や午後6時以降に研修が及ぶこともあります。
研修場所
国立文楽劇場(大阪市中央区日本橋1-12-10)
※文楽東京公演時には東京での研修あり。
研修内容
義太夫・三味線・人形実技・箏曲・胡弓・謡・狂言・日本舞踊・作法・講義・
舞台実習・公演見学 他
適性審査
研修開始後8ヵ月以内に適性審査を実施します。
不合格となった場合は、研修生の身分を失います。
研修修了後
幹部技芸員に入門、公益財団法人文楽協会と契約し、技芸員として舞台出演することとなります。
その他
受講料無料、教材などは貸与及び支給をします。
遠方からの研修生に対し宿舎の貸与制度があります。(審査有り、有料)
適性審査合格者には、研修期間中、伝統芸能伝承奨励費の貸与資格が与えられます。

実際の研修の様子を動画でご覧いただけます

【国立オンライン劇場】
伝統芸能体験ひろば 文楽研修ご案内!(外部サイトへ移動します)
https://www.youtube.com/watch?v=URgc_hYYS04

文楽研修

研修生のある一日(適性審査前)

  • 10:00始業/
    日本舞踊研修
    控え室で稽古着である浴衣に着替えます。今日は始業早々に研修があるため、早めに劇場に来て、準備と自習を始めました。
    日本舞踊の研修では、上方舞山村流の舞を教わります。踊りを通して、日本伝統の体の使い方、美しい所作を学びます。
  • 11:30自習研修の合間は、自習をしながら次の研修に備えます。昼食休憩は各自研修や自習の合間に取ります。
  • 13:00人形今日は立役の足遣いの研修です。足金の持ち方や立つ・歩くといった、基本的な足の遣い方を教わります。
  • 15:00太夫研修浄瑠璃を語るうえで基礎となる発声の仕方を習いつつ、作品にも取り組みます。今日は『仮名手本忠臣蔵』「刃傷の段」の本読み(素読)です。
  • 17:00三味線楽器の構え方や「腕固め」と呼ばれる基礎的な奏法を復習した後、「メリヤス」と呼ばれる短い旋律の演奏を教わります。
  • 18:00帰宅

2週間の研修例

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研修発表会

毎年1月末に、日頃の研修の成果を発表します。1年次は国立文楽劇場小ホール、2年次は「修了発表会」として国立文楽劇場2階で、諸先輩方のお力を借りながら舞台に挑みます。

養成事業