伝統芸能情報館

情報展示室

 
 

 

企画展「怪談物のつくりかた ─役者の芸と仕掛けの世界─」

幽霊や、怪しい猫や狐たち。
舞台には、時々おばけが登場します。 それらは皆「ほんもの」ではなく、「つくりもの」のおばけです。

 つくりもののおばけを観客に見せ、こわがらせる芝居が怪談物です。生身の人間である役者たちは、おばけらしく見えるように、動きや表情を工夫し、外見を変えて舞台に立ちます。おばけが宙を飛び、グロテスクな姿に変身するなどの怪談物の名場面では、大がかりな道具や仕掛けも必要不可欠です。江戸時代から現代まで、役者の芸と仕掛けによって、視覚的効果の高い芝居がつくられてきたのです。

 本展は、観客席からは知りえない怪談物のつくりかたの一端を、多様な資料を用いてお見せする、国立劇場ならではの企画です。国立劇場所蔵の文献資料や、役者絵、手品に関する古文献のコレクションである「緒方奇術文庫」、「山本奇術文庫」の珍しい品々、舞台で使われる現役の道具や模型などを出品します。舞台の裏側や背景にふれた後は、ご自分でもおばけをつくることができる? かもしれません。

監修:横山 泰子(法政大学教授)

会期 令和5年4月22日(土)~ 8月20日(日)
開館時間 午前10時から午後6時
場所 国立劇場伝統芸能情報館 1階 情報展示室
休室日 令和5年7月1日 (土)
入場料 無料

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令和5年度日本博2.0事業(委託型)
主催:独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁

ギャラリートーク

企画展「怪談物のつくりかた」をより深く楽しもう!本展示を担当した国立劇場の職員が見どころなどを解説します。

日時

令和5年
①6月17日(土)午後1時30分~(日本語のみ)
②6月23日(金)午後4時30分~(日本語+英語通訳)
③6月23日(金)午後6時~(日本語+英語通訳)

※各30分程度を予定しております。

場所 国立劇場伝統芸能情報館 1階 情報展示室
料金 無料
定員 15名(予約制/先着順)

※定員に達しなかった場合当日参加も可能ですが、参加多数となった場合はお断りすることがございます。予めご了承ください。
応募方法 ①6月17日(土)午後1時30分~(日本語のみ)

※予約フォーム上の注意事項をよくお読みの上、お申込みください。

②6月23日(金)午後4時30分~(日本語+英語通訳)

詳しくはこちら ≫


③6月23日(金)午後6時~(日本語+英語通訳)

詳しくはこちら ≫

お問い合わせ先 調査資料課図書・資料係 TEL 03-3265-7061(直通)
平日 午前10時~午後5時

※ギャラリートーク開催中は、展示室が混み合う場合がございます。また混雑状況によっては入場をお待ちいただく場合がございますので、ご了承ください。

主な展示資料

主な展示資料のご紹介です。展示資料一覧(PDF)のダウンロードはこちらから。

第1章 舞台をつくる人々―役者と作者

小道具 蝦蟇の着ぐるみ(藤浪小道具株式会社所蔵)

錦絵「尾上菊五郎当り狂言合」歌川貞房

第2章 舞台をつくる道具と仕掛け

錦絵「百物語化物屋敷の図 林屋正蔵工夫の怪談」歌川国芳

古典籍『御狂言楽屋本説』

第3章 妖怪のつくりかた―玉藻前と化け猫を中心に

小道具 狐面(藤浪小道具株式会社所蔵)

錦絵「梅初春五十三駅」橋本貞秀

第4章 幽霊のつくりかた―四谷怪談を中心に

錦絵「東海道四谷怪談」三代目歌川豊国

錦絵「形見草四谷怪談」楊洲周延

第5章 おばけと遊ぶ、おばけで遊ぶ

古典籍『珎術さんげ袋』

古典籍『手妻早傳授』

 

 

伝統芸能情報館のご案内

所在地
〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL
03-3265-7411
最寄り駅
[地下鉄]
半蔵門線 「半蔵門駅」 下車
1・6番出口から 徒歩 約5分
有楽町線・半蔵門線・南北線 「永田町駅」 下車
4番出口から 徒歩 約8分
2番出口から 徒歩 約10分

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