日本芸術文化振興会

トピックス

独立行政法人国立青少年教育振興機構と相互連携協定を締結しました!

 このたび独立行政法人日本芸術文化振興会(以下、振興会)は、独立行政法人国立青少年教育振興機構(以下、青少年機構)と相互連携協定を締結いたしました。

 青少年機構は、全国各地に自然あふれる27の地方施設と東京都に国立オリンピック記念青少年総合センターの計28の教育施設を有し、健全な青少年の育成に向けた多様な体験の機会や場を提供しています。そうした青少年機構の取組みと、振興会が長年行ってきた、伝統芸能伝承者の養成をはじめとする青少年への伝統芸能の普及に対する取組みは親和性が高いことから、今後は両法人が相互に連携し、継続的な協力関係を構築してまいります。

 国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた締結式では、まず青少年機構の古川理事長が「今は大変予測困難な時代とも言われておりますが、子供たちが体験から学び、自ら考え、行動し、それぞれに思い描く幸せを実現し、明るい未来を創造していけるよう、また、日本の伝統文化への理解を深めるためにも、良質な芸術文化体験の機会を提供していくことは、なお一層重要になっていくことと思います。」と本協定の意義を述べました。

 また振興会の河村理事長は、「より多くの青少年の方々に日本の伝統芸能に触れ、興味を持っていただき、伝統芸能を次世代に伝えるということは、振興会にとって重要な使命です。今後とも、国立青少年教育振興機構との連携を深め、様々な事業を通じて我が国の青少年教育の振興及び青少年の健全育成並びに伝統芸能の振興普及に資することができますよう、力を尽くしてまいります」と述べました。

 両理事長はあいさつの後、それぞれ署名した協定書を披露し記念撮影を行いました。  また、今回の締結を記念して鏡味仙志郎さん、鏡味仙成さんに太神楽をご披露いただきました。振興会が行う太神楽の養成研修では講師を務めていらっしゃるお二人による華麗な技の連続に、出席者からは何度も拍手が沸き起こりました。

 なお、本協定による連携内容の具体例として、以下の事業を予定しております。

①青少年が伝統芸能を体験できる機会の創出
 青少年機構が国立オリンピック記念青少年総合センターで例年5月に実施している「春のキッズフェスタ」(令和4年5月28日(土)実施)において、令和4年度は新たに「夜の部」を設け、振興会による伝統芸能の体験を実施いたします。

②伝統芸能伝承者の養成
 振興会は、開場直後から伝統芸能伝承者の養成事業に取り組んでおり、令和5年秋に国立劇場を閉館した後の再整備期間には、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、養成事業を行う予定です。 また、青少年を対象としたワークショップ・研修見学会等を実施予定です。国立劇場を離れ、長期にわたり養成事業を実施することは初めてとなります。