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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】櫻間金記さんからコメントをいただきました![4月5日(水)定例公演]


 4月5日(水)定例公演で上演の能「藤戸」にシテ(主人公)でご出演の櫻間金記さん(シテ方金春流)より、「藤戸」の見どころについてのコメントをいただきました。

 国立能楽堂4月主催公演は、国立劇場チケットセンター他にて絶賛発売中です。
 [チケットセンターはこちらから

 

櫻間金記さんからのコメント



「藤戸」シテ=櫻間金記  撮影=辻井清一郎

 能「藤戸」は、武士の手柄のために犠牲になった漁師の男の物語です。
 男の母の義憤と恨み、殺された男の悲しみや怒りがテーマになっています。
 物語の典拠になっている『平家物語』では武士の手柄話になっていますが、能は殺された庶民の立場から描かれており、異色の作品です。
 見どころは、我が子を返せと権威に臆さずに詰め寄る母の姿と、武士の回向によって現れた漁師の亡霊が、殺された瞬間の様子を自ら語り演じる場面です。
 春爛漫、国立能楽堂にぜひ足をお運びください。

   ◇ ◇ ◇ 

 同時上演は狂言「鈍太郎 萬乃古式」。三年ぶりに帰京した鈍太郎を、下京の妻も、上京の愛人も、本人だと信じてくれません。憤り嘆いた鈍太郎は出家しようとしますが……。
 シテの野村万蔵師の作・演出による新たな小書(特殊演出)での上演です。
 残席の少なくなってまいりました本公演、どちらもぜひお見逃しなく!

国立能楽堂4月5日(水)定例公演 午後1時開演


狂言・和泉流「鈍太郎 萬乃古式」 シテ=野村万蔵

能・金春流「藤戸」 シテ=櫻間金記

公演の詳細はこちら



◆国立能楽堂では、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大予防の取り組みを講じたうえで、皆様のご来場をお待ちしております。 (ご来場のお客様へのお願い)