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本日より無料配信開始!「国立能楽堂特別公演 ◎祈りのかたち」ダイジェスト映像
令和4年6月30日(木)特別公演「祈りのかたち」の公演映像につきまして、この度、国立劇場YouTubeチャンネルで公開し、あわせて国立オンライン劇場「伝統芸能体験ひろば」等でも本日9月1日(木)より配信を開始いたしました。 去る令和3年3月12~14日、日本博皇居外苑特別公演「祈りのかたち」が、皇居の二重橋を背景とした特設会場にて開催されました。そのうち二日目、13日の公演は荒天のため惜しくも中止になりましたが、今年6月30日開催の特別公演にて、幻となったこの二日目の演目を中心に、ついに皆様にお届けすることが叶いました。 好評を博しましたこの特別公演を、ダイジェスト映像でご覧いただけます。ぜひお見逃しなく!
配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=PPzojZp7cms(国立劇場YouTubeチャンネル) ほか一調「曙」
一調「曙」 謡=金春安明 小鼓=大倉源次郎
「一調」とは、打楽器(小鼓・大鼓・太鼓)奏者一人、謡い手一人による演奏の形式です。「曙」は金春流にのみ伝わる謡で、古くは能「花筐」の一部として演じられていました。本曲は江戸城本丸において、天保9年(1838)6月22日に演じられた記録が残っています。
脇仕舞「羅生門」(下掛宝生流)
ワキ=宝生欣哉
「仕舞」とは、能の一部を装束をつけず紋付き袴姿、地謡のみで演じる形式です。中でもワキ方による脇仕舞は披露される機会が稀な、珍しい上演形式です。能「羅生門」にて渡辺綱が羅生門へと出向く前、源頼光の館での宴席の場面をご覧いただきます。
舞囃子「東北」(金剛流)
シテ=金剛永謹
「舞囃子」とは、能の一部を装束をつけず紋付き袴姿、地謡と囃子による演奏で演じる形式です。能「東北」は江戸城で新春に行われた謡初(うたいぞめ)という行事ゆかりの演目です。和泉式部の霊が梅花の香る東北院で謡い舞う場面をお届けします。
狂言「呼声」(大蔵流)
シテ=山本東次郎 アド=山本則重 アド=山本則俊
召使いの太郎冠者が無断で出かけたことを知り、怒りがおさまらない主人は次郎冠者を連れて太郎冠者の家に押しかけますが、太郎冠者は居留守を使って出てきません。そこで太郎冠者をどうにか誘い出そうと、主人たちはさまざまな呼び声を試みて…。狂言ならではの声の魅力や和やかさをたっぷりとお楽しみいただけます。
能「土蜘蛛 入違之伝・白頭・眷属出之伝・ササガニ」(観世流)
後シテ=(実改メ)梅若桜雪 ツレ=観世喜正 ツレ=梅若紀彰
病に伏せる源頼光を襲った謎の僧の正体は、土蜘蛛の精でした。武者たちと土蜘蛛の激しい戦いが繰り広げられ、蜘蛛の糸が舞台一面に広がります。新たに案出された小書(特殊演出)「眷属出之伝」により、土蜘蛛の精の眷属が登場して、武者たちとの攻防がよりはなやかに、激しいものとなりました。貴重な映像をお見逃しなく。