国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】8月公演が間もなく発売開始です!

 間もなく発売開始となる、国立能楽堂8月主催公演のラインナップをご紹介いたします。8月は毎年恒例、企画公演〈夏スペシャル〉。夏の盛り、皆様のご来場をお待ちしております。

5日(木)企画公演〈働く貴方の能楽公演〉 午後6時

〈働く貴方の能楽公演〉では、普段目にすることのない装束付けの実演解説付きでご覧いただきます。

真奪

 世間では今「立花」(「真」となる枝を中心に立てる形式の生け花)が流行しています。近々開かれる花会に参加する主人は、太郎冠者を連れて真の枝を採りに出かけます。すると道すがら、見事な真をもった男に出会います。どうしてもあの真が欲しくなった主人から手に入れるようにと命じられた太郎冠者。なんとか男から真を奪い取ることに成功しますが、逆に大切な主人の太刀を奪われてしまい…。

是界 白頭

 中国の天狗の首領・是界坊が、日本の仏教を妨害しようと、山伏の姿となってやってきます。愛宕山の天狗・太郎坊を仲間に引き入れると、日本の仏法の威力がどれほどのものかを探るため比叡山へと向かいます。
 比叡山飯室谷の僧正が山を降り宮中へと向かう途中、にわかに風が吹き雷鳴がとどろきます。天狗の本性を現した是界坊は、僧正を威嚇して魔道に引き込もうとします。しかし、僧正が不動明王に祈ると、仏法を守る神仏が続々と現れて、僧正を護り立ち向かいます。仏法の力の強さについに是界坊は力尽き、二度と日本にはやってこないと約束して去って行くのでした。

7日(土)企画公演〈親子で楽しむ狂言の会〉 午後1時

〈親子で楽しむ狂言/能の会〉では、わかりやすいおはなしをつけてお届けします。

仏師

 自宅にお堂を新築した田舎の男が、堂内に祀る仏像をあつらえようと都にやってきます。男が仏師を探していると、すっぱ(詐欺師)が近づいてきて、自分は腕の立つ仏師だと名乗ります。そうして、明日までに仏像を作る約束を交わします。翌日、男が仏像を受け取りに来ると、すっぱは自ら面をかけて仏像になりすましますが…。

棒縛

 自分の留守中に酒を盗み飲む太郎冠者と次郎冠者を苦々しく思っている主人。今日こそは盗み飲みを阻止しようと、酒を飲むことができないように、ひとりの腕を棒に縛り付け、もうひとりの手を後ろ手に縛りあげ、出掛けます。ところが、それでも酒が飲みたいふたりは、あの手この手でついに酒を飲んでしまいます。さて、ふたりはどんな方法で酒を飲んだのか? そして、戻ってきた主人にどんな言い訳をするのでしょうか?

28日(土)企画公演〈親子で楽しむ能の会〉 午後1時

土蜘蛛

 武勇で知られる源頼光は、このところ体調がすぐれず、床(とこ)に臥せっています。侍女の胡蝶が特別に調合した薬を届けても、ついつい弱音を漏らすほどです。深夜、怪しげな僧が頼光の前に姿を現し、蜘蛛の化け物となって襲い掛かりますが、頼光に刀で切りつけられ逃げて行きます。
 頼光の家臣たちは、流れた血の跡を追って葛城山中の古い塚にたどり着きます。塚を突き崩すと中から土蜘蛛(蜘蛛の精)が現れて、千筋の糸を投げかけて激しい戦いを繰り広げますが、ついには頼光の軍勢によって討ち取られるのでした。

【文/氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)】

●8月公演発売開始日
  • ・電話インターネット予約:7月8日(木)午前10時~
  • ・窓口販売:7月9日(金)午前10時~

  国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
  0570-07-9900/03-3230-3000(一部IP電話等)
  https://ticket.ntj.jac.go.jp/