国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】国立能楽堂のお正月(令和3年1月6日(水)定例公演)


令和2年1月4日(水)撮影

 

 新年に謡曲の謡い始めをする儀式を”謡初め”と呼びます。室町時代に始まり、能が幕府の式楽となった江戸時代には盛大に行われました。現在も各流派や各家において、謡初めが行われているそうです。

 国立能楽堂では舞台に注連縄を張る他、各所に正月飾りを設けて、厳かに令和3年を迎えます。

 令和3年1月6日(水)の定例公演、1月9日(土)の普及公演では、新年の能楽堂の雰囲気をお楽しみいただけます。是非お出かけください。



「能楽図絵二百五十番」弓八幡(月岡耕魚)


 国立能楽堂の定例公演・普及公演では、狂言の後に能を上演するのが通常ですが、1月6日の定例公演では順序が逆になります。これは新年の寿ぎとして、能楽の演目の中でも別格に神聖な儀式である「翁」に続いて、祝言性の高い脇能、脇狂言を上演する、正式な形になぞらえるためです。「翁」を謡のみで上演する素謡「神歌」に続き、能「弓八幡」と狂言「靱猿」をご覧いただきます。

 能「弓八幡」は石清水八幡宮(京都府八幡市)へ、初卯の神事に参詣した後宇多天皇の臣下の前に、八幡宮の第一の末社である高良の神が現れ、八幡の神徳を讃える舞を披露する、というあらすじです。作者である世阿弥自身が『申楽談儀』の中で、祝言の曲である脇能の代表として「弓八幡」をあげている通り、一曲全体を通して泰平を賀す内容ですので、まさに新年にふさわしい縁起の良い曲です。

 


 ◆お正月の雰囲気をお楽しみいただける国立能楽堂の主催公演
  ◇1月6日(水)定例公演の詳細はこちら
  ◇1月9日(土)普及公演の詳細はこちら

 ◆国立能楽堂では、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大予防の取り組みを講じたうえで、
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