採用年 | 平成23年4月 |
学歴 | 四年制大学卒(文芸学部) |
所属部署 | 国立劇場舞台技術部技術課音響係 |
簡単な業務内容紹介 | 国立劇場で行われる公演の音響業務 |
先輩職員からのメッセージ(国立劇場舞台技術部技術課音響係 M・M)
日本芸術文化振興会を選んだ理由を教えてください。
就職活動をするにあたってまず考えたのは、伝統芸能や文化に関わる仕事がしたいということでした。足を運ぶことの多かった大阪の国立文楽劇場で職員募集のポスターを見つけ、挑戦しました。
現在の仕事内容を教えてください。
歌舞伎、文楽、日本舞踊、邦楽等の公演で、必要に応じて楽器の音や声の拡声や、効果音や楽曲の再生などを行っています。また歌舞伎の演目によっては、お芝居に合わせて効果音をつける生音(なまおと)という仕事もあります(例えば笛で鳥や虫・貝殻で蛙の鳴声)。日頃の業務はマイク・スピーカーのセッティング、ステージワークが中心です。生音の業務を担当するときは、公演期間中ほぼ休みなく出勤することもあります。
これまでに一番印象に残った仕事・エピソードを教えてください。
立廻りの演目の時に、初めて演技に合わせて音楽を再生しました。生で見せるというのが舞台の醍醐味ですが、毎回変化する演技に合わせて操作をするため、本当に緊張しました。
職員から見た振興会の魅力とは。
新しいものや複雑なことがどんどん増えていく世の中で、変わらない伝統を常に間近で感じられます。
採用前に、舞台技術や伝統芸能に関する知識・経験はありましたか?
音響は初心者でしたが、高校は伝統芸能が学べる学課に通っていました。
学生時代はどのように過ごしましたか?(熱中したことなど)
就職するまでの大半を舞台に関わって過ごしてきたように思います。和洋問わず踊ることが大好きで、大学の専攻は現代舞踊でした。キャンプ指導のボランティアをやっていた時期もあります。
今後の目標、取り組みたい仕事などを教えてください。
その日任された業務をしっかり把握し、とにかく正確に、不足している部分をひとつひとつ補っていきたいです。国立劇場の音を耳で身体でしっかり覚え、後は自分で公演の担当を持ち、ぶれない芯を持って働きたいです。
就職活動への取り組み方など、学生のみなさんへのメッセージをお願いします。
振興会に興味を持たれた方は一度劇場に来てください。鑑賞教室のように初めての方でも見やすい歌舞伎や、民俗芸能など普段は見られない公演もあります。ここでこういう仕事がしたい、といった明確な目標が見えてくるかもしれません。