芸術文化振興基金

野間バレエ団 第29回定期公演「Progressive Dance Part8」

芸術文化振興基金助成事業令和3年度助成事業事例集

有限会社 野間バレエ団(助成金額:1,810千円)

撮影:古都栄二(テス大阪)

活動概要

私共は今年で創立30年、1992年発足以来、全ての公演を活動の拠点、政令指定都市「堺市」にて上演し活動している地域密着のバレエ団です。堺市に2019年の秋に2000席を誇る堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」が開館し、2021年に助成頂きました、野間バレエ団 第29回定期公演「Progressive Dance Part8」は、フェニーチェ堺での当団の2回目の公演になります。特別ゲストには新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子氏、福岡雄大氏を配し、3作品でプログラムを組み、副団長野間景の新作のネオクラシック作品「Chopiniana(魅せられた夜)」、クラシック作品「ドン・キホーテ第3幕より“宴”」、そして近年堺市でも注力されているコンテンポラリーダンス作品に、国内外で活躍される中村恩恵氏「The Well-Tempered」(08‘野間バレエ団にて世界初演)の再演を置き、当団のレパートリーの幅を存分に観客の皆さまに楽しんでいただけるよう取り組み、地域文化のソフト面を高め、地元で芸術を楽しむ層を広げる文化推進へとつなげることを目的に今公演を企画上演いたしました。

助成を受けて

日本芸術文化振興会の助成に申請を試みる段階で、私共の次の企画が公益性を持った事業を目指すという意識に繋がり、団の成長の糧になっております。

助成の意義

助成頂きましたお陰で、コロナ禍においても負担軽減で公演を実施でき、活動を休まず継続していることで内外を活気づけることができました。このことは本年の活動のみならず、コロナの影響を引きずることなく、ファンの足を止めず、来年度の定期公演の存続に経済力と共に保持することに繋がり、経費面では広告では地下鉄広告並びにバナー広告、チケットでは親子・ユース割引等の導入が可能となり、観客層の拡充につながっております。

そして、芸術文化振興基金に採択頂いておりますことが、なにより文化事業としての信頼に繋がり、当団と堺市とを結ぶ文化活動の信頼となっております。

今後の活動

今後一層のクラシックバレエの普及・振興を目的とし、クラシックバレエを知るきっかけとなる導入事業、身近に感じる体験事業・そして本格的なバレエ公演の鑑賞事業と3つのサイクルを確立し、より多くの人々にクラシックバレエに親しんでいただき、多くの方々に喜ばれる機会を提供することで、堺市から芸術文化の活性を目指します。

有限会社 野間バレエ団