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国立能楽堂

資料展示室

国立能楽堂 資料展示室

入場無料

タイトル 令和6年度国立能楽堂特別展
特別展「宝生宗家展」
内 容

宝生流は南北朝時代に始まり、江戸時代には特に5代将軍・徳川綱吉や11代将軍・徳川家斉に重用されて隆盛をみせた能のシテ方五流の一つで、今日まで連綿とその芸統を伝えています。宝生会が所蔵する能面・能装束に優品が多く存在することは広く知られていますが、舞台以外で公開することがほとんどなく、大規模な展示公開は史上初のことです。
 宝生宗家では、伝来の能面約170面が江戸時代に「本面」「写し」として整備され、関東大震災で僅かに焼失したものの、大部分を運び出して守り抜き、今日まで保存されてきました。その一部は戦前には重要美術品、戦後は重要文化財として国から指定されています。
今回は能面群を3期の展示替により展示します。
 一方で能装束などの能面以外の能道具は関東大震災で焼失したとされてきましたが、現在でも数百領におよぶ能装束が保存され、舞台で使用されています。これらの中から優品のごく一部をご紹介します。
関東大震災では宝生宗家伝来の古文書も焼失しましたが、幸いにも加賀前田家で幕末に作成した宝生宗家文書の写し(野上記念法政大学能楽研究所蔵・法政大学鴻山文庫蔵)が現存することが分かり、あわせて今回初公開となります。
長い歴史の中で守り伝えられてきた宝生宗家伝来の優品の数々を、この機会に是非ご堪能ください。

出品リスト(日本語)

期 間 令和6年11月23日(土・祝)~令和7年3月29日(土)
時 間 午前11時~午後5時
休室日 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月26日~1月6日、2月10日~18日
国立能楽堂主催による下記の夜公演をご鑑賞のお客様は、
開場から休憩時間終了時まで展示をご覧頂くことができます。
12月20日、1月24・29日、3月19日

【特別公開講座】「宝生宗家展1」についてはコチラから

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宝生宗家伝来品を大規模に紹介する史上初の展覧会の図録(書籍)です。宝生宗家には名物面や、室町時代に上がる古面が多く伝来し、江戸時代後期以降は「本面」「写し」として整備されました。関東大震災でも運び出して守り抜いたこの能面群(本図録には186面を収載)を新規に撮影した写真で一挙初公開します。
能面以外の能装束などは関東大震災で焼失したため、震災後にゆかりの旧大名家などから新たに収集して公演に使用してきましたが、図録ではその中から加賀前田家伝来品など、優品のごく一部を紹介しています。
伝来の古文書も関東大震災で焼失しましたが、幸いにも加賀前田家で作成した写しの存在が本展で明らかになり、あわせて今回初公開となります。
本展のために行った調査により明らかになった最新の研究成果として、宮本圭造氏の「宝生宗家の能面」、小山弓弦葉氏の「宝生宗家の能装束」の2論文を収載しています。