平成31年2月文楽公演│2月2日[土]~18日[月]

独立行政法人 日本芸術文化振興会
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第一部 桂川連理柵|第二部 大経師昔暦

第三部 鶊山姫捨松|壇浦兜軍記

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TOPICS
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  • 2018.12.27
    平成31年2月文楽特設サイトをオープンしました!

見どころ・あらすじ

  • 第一部 桂川連理柵
  • 第二部 大経師昔暦
  • 第三部 鶊山姫捨松
  • 第三部 壇浦兜軍記

主な配役

  • 動画_第二部『大経師昔暦』予告動画
  • 石部宿屋の段 平成22年9月公演より
  • 六角堂の段 平成27年5月公演より
  • 帯屋の段 平成27年5月公演より
  • 道行朧の桂川 平成27年5月公演より

第一部 桂川連理柵

中年男性と娘の関係が投じる波紋

桂川の川岸で中年男性と少女の遺体が発見された事件を脚色し、分別ある年齢の男性と少女の恋を軸に、貞節な女房、家内を自由にする後妻親子、滑稽な隣家の丁稚とのやりとりなどが盛り込まれた世話物の代表作です。

京都虎石町の信濃屋の一人娘お半(はん)は、伊勢参りの帰り、隣の帯屋の養子・長右衛門(ちょうえもん)と合流します。石部宿での夜、丁稚の長吉(ちょうきち)に言い寄られ、お半は長右衛門の寝床へ逃げ込んでしまいます。長吉は腹癒せに、長右衛門がさる大名から預かっていた刀をすり替えるのでした。

石部宿屋の段 平成22年9月公演より

お半と長右衛門の関係が噂されるようになった頃、長右衛門の女房お絹(きぬ)は、長吉を丸め込み、お半と関係があるのは長吉であると名乗るように仕向けます。

六角堂の段 平成27年5月公演より

帯屋の後妻おとせは、隠居の繁斎(はんさい)がおとなしいのをよいことに、連れ子の儀兵衛(ぎへえ)と共に帯屋の台所を自由にしていました。一方、長右衛門は刀の件で窮地に陥っていました。儀兵衛がお半とのことを持ち出して責め立てますが、繁斎の一喝で事なきを得て、長右衛門はお絹の心遣いに感謝するのでした。一人横になった長右衛門のもとに身重の体となったお半が忍んで来たので、長右衛門は諭して帰らせますが、お半の書き置きを見付けた長右衛門は、お半の後を追って行きます。

帯屋の後妻おとせは、隠居の繁斎(はんさい)がおとなしいのをよいことに、連れ子の儀兵衛(ぎへえ)と共に帯屋の台所を自由にしていました。

帯屋の段 平成27年5月公演より

一方、長右衛門は刀の件で窮地に陥っていました。儀兵衛がお半とのことを持ち出して責め立てますが、繁斎の一喝で事なきを得て、長右衛門はお絹の心遣いに感謝するのでした。一人横になった長右衛門のもとに身重の体となったお半が忍んで来たので、長右衛門は諭して帰らせますが、お半の書き置きを見付けた長右衛門は、お半の後を追って行きます。

道行朧の桂川 平成27年5月公演より
  • 大経師内の段 平成22年2月公演より
  • 岡崎村梅龍内の段 平成15年11月公演(国立文楽劇場)より
  • 奥丹波隠れ家の段 平成15年11月公演(国立文楽劇場)より

第二部 大経師昔暦 近松門左衛門=作

良家の事件に注がれる近松の視線

暦を納める権利を許された特権的な町人の家で起こったスキャンダルを、当事者の三十三回忌に因んで脚色したものですが、事の起こりを偶然の産物とし、周囲の人々の苦悩を中心に描きます。

大経師以春(いしゅん)の女房のおさんは、実家の経済的な困窮に悩んでいました。おさんが手代の茂兵衛(もへえ)に相談すると、茂兵衛は無断で以春の印判を使おうとしますが、番頭の助右衛門(すけえもん)に見つかってしまいました。茂兵衛をかばう下女の玉(たま)に嫉妬した以春は、茂兵衛を折檻します。夫が玉に言い寄っていたことを知り、おさんは深夜、玉と入れ替わって以春を待っていましたが、そこへ忍んで来たのは茂兵衛で、間違いを犯してしまいます。

大経師内の段 平成22年2月公演より

夫のある身の女性が夫以外と関係を持つことは、封建社会の根幹を揺るがすものとして、姦通の罪を問われました。おさんと茂兵衛は店から逃げ、玉の伯父で講釈師の赤松梅龍(あかまつばいりゅう)の家を頼ります。そこへ娘の身を案じるおさんの親・道順(どうじゅん)夫婦が来あわせて恨み言を言いますが、実は娘が救われることを願っていたのです。

岡崎村梅龍内の段 平成15年11月公演(国立文楽劇場)より

奥丹波に隠れ住んでいたおさんと茂兵衛のもとに追手が迫ります。不義の仲立ちをしたとして玉を犠牲にした梅龍が名乗り出ますが、却って無実の証人を失うことになり、二人は護送されていくのでした。

奥丹波隠れ家の段 平成15年11月公演(国立文楽劇場)より
  • 中将姫雪責の段 平成30年11月公演(国立文楽劇場)より
  • 中将姫雪責の段 平成30年11月公演(国立文楽劇場)より

第三部 鶊山姫捨松

聖女・中将姫の真実

当麻曼荼羅(たいままんだら)の発願者とされる中将姫(ちゅうじょうひめ)は、継母に迫害されて鶊山に捨てられ、後に出家して曼荼羅を織り上げることになります。本作では政争が続く奈良朝の人物として設定されているのが特徴です。

右大臣豊成(とよなり)の後妻・岩根御前(いわねごぜん)は、天皇を呪詛する長屋王子(ながやのおうじ)の乳母で、天皇から預かった観音像紛失の罪を継子の中将姫に着せました。雪の降りしきる中、岩根御前は、一味の大弐広嗣(だいにひろつぐ)とともに姫を引きずり出し、折檻して自白を強要するのでした。侍女の桐の谷(きりのや)と浮舟(うきふね)が争ううち姫は息絶えてしまいますが……。

中将姫雪責の段 平成30年11月公演(国立文楽劇場)より
中将姫雪責の段 平成30年11月公演(国立文楽劇場)より
  • 阿古屋箏責の段 平成26年1月公演(国立文楽劇場)より

第三部 壇浦兜軍記

傾城の意気地を示す三曲の演奏

平家の侍大将・悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)の妻の阿古屋(あこや)は、夫を裏切る悲劇の女性として描かれてきましたが、この演目では諸芸を身に付けた傾城として、侍たちの糾明に芸で対します。

平家の没落後、景清の潜伏場所を探るため、景清を恨む岩永左衛門(いわながさえもん)と、寛仁大度の武士と称えられる畠山重忠(はたけやましげただ)が、景清の思い人の阿古屋を拷問に掛けようします。重忠は阿古屋に琴、三味線、胡弓の三曲を演奏させ、その音色の乱れから景清の行方を知っているかを探ろうとします。

阿古屋箏責の段 平成26年1月公演(国立文楽劇場)より