「『三人形』」の記事一覧

3月歌舞伎公演千穐楽 チャリティー企画のご報告

 3月27日(金)、国立劇場3月歌舞伎公演『梅雨小袖昔八丈―髪結新三―』『三人形』が千穐楽を迎えました。

 公演期間中、1階ロビーにて行いました東日本大震災の復興支援を目的とするチャリティー企画(詳細はコチラ)につきましては、多くのお客様のご協力をいただき、募金額は1,657,588円となりました。
 お客様のご寄付は、日本芸術文化振興会が創設した「芸術文化復興支援基金」として活用させていただきます。ご協力ありがとうございました。

芝居あれこれ 第4回『三人形』 奴の足拍子

 『三人形』では、若衆・傾城・奴の三人それぞれに見せどころが用意されています。若衆と奴による「丹前六方(たんぜんろっぽう)」や「廓の由来」の振り事、傾城の「拳酒(けんざけ)」の振り事やクドキ、宮城県仙台地方の俗謡がアレンジされて江戸・吉原でも流行した「さんさ時雨」での三人の総踊りなど、見逃せません。

 その中に、奴が足拍子を踏みながら闊達に踊る件(くだり)もあります。「あ痛しこ」という詞章の後、常磐津の三味線、大鼓(おおつづみ)や小鼓(こつづみ)の演奏と、呼吸(いき)を合わせて踊ります。拍子を踏む時の強弱にも注意しなければなりません。小気味よく足拍子を踏むと、体を横に倒す「横ギバ」という姿勢になり、上になった方の足を伸ばす弾みに立ち、見得で極まります。
 初演で奴を勤めた初代中村芝翫こと三代目中村歌右衛門は舞踊の名手で、足拍子の振りを見事に演じたことでしょう。

 その振りがアレンジされて、後世の作品に取り入れられました。
 文政11年【1828】3月江戸・中村座で、三代目歌右衛門の弟子であった二代目中村芝翫、後の四代目中村歌右衛門が、七変化の舞踊『拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは)』を上演しました。この内の長唄『供奴(ともやっこ)』の奴に扮した時、師匠の先代が『三人形』で見せた足拍子の振りを、取り入れたのです。
 『供奴』の詞章に「浪花師匠のその風俗に、似たか似たぞ似ましたり」とあり、大坂にいる三代目歌右衛門に敬意を払っています。『供奴』は、初演の演者の名前から『芝翫奴(しかんやっこ)』とも言われ、現在もたびたび上演されます。
 『供奴』の原点が『三人形』にあると言えるでしょう。

 『供奴』の奴の化粧では、眉毛の中ほどから顳顬(こめかみ)にかけて赤い筋を入れることになっています。これを「芝翫筋(しかんすじ)」と言います。
 今月は、歌右衛門家の末裔である中村国生が、祖先に所縁の深い『三人形』の奴を勤めるに当たり、「芝翫筋」を入れています。

3月歌舞伎公演チャリティー企画のお知らせ


 3月歌舞伎公演期間中、東日本大震災復興支援を目的とするチャリティー企画を行っています。休憩時間中、1階ロビー『鏡獅子』前に『芸術文化復興支援基金』の募金スペースを設置しています。『芸術文化復興支援基金』は、東日本大震災の被災地の芸術文化の復興や、被災地を支援する芸術文化活動を支援する目的で、平成23年に設立されました。 
 今回は、中村橋之助、中村錦之助、中村児太郎、中村国生の協力を得て、募金にご協力いただいた方に、サイン入りブロマイド写真を1枚進呈いたします(詳細は劇場にてご案内しています)。
 被災地復興のため、ご協力をお願いいたします。

休憩時間の詳細はこちらから→3月歌舞伎公演タイムテーブル

3月歌舞伎公演 初日を迎えました!

 3月4日(水)、国立劇場3月歌舞伎公演『梅雨小袖昔八丈―髪結新三―』『三人形』が初日の幕を開けました。

 『梅雨小袖昔八丈―髪結新三―』は、歌舞伎作者・河竹黙阿弥が、名優・五代目尾上菊五郎のために、書き下ろした作品です。主人公・新三(橋之助)のいなせな風情と小気味の良い悪党ぶりが、このお芝居の魅力のひとつです。また、黙阿弥作品ならではの七五調の流麗な台詞は耳でも楽しめますし、季節感を取り入れた巧みな演出も見逃せません。


髪結新三(橋之助)

 『三人形』は、若衆(錦之助)・傾城(児太郎)・奴(国生)の三体の人形に魂が入って、それぞれが踊りだすという趣向の歌舞伎舞踊です。夜桜が美しい吉原仲之町を舞台に、極彩色の美しい扮装の三人が廓の風俗を面白く表現します。古風でおおらかな味わいをご堪能ください。 


〈左より〉奴(国生)、傾城(児太郎)、若衆(錦之助) 

 1階ロビーでは、『梅雨小袖昔八丈ー髪結新三ー』の所縁の地である深川の物産を販売しています!深川不動尊の佃煮や深川飯・深川丼などが、目玉商品です。ご来場の際は、ぜひお立ち寄りください。


深川不動の佃煮


深川丼・深川めし


 また、公演中、東日本大震災復興支援チャリティー企画を行っております。1階ロビーにて、東日本大震災被災地の復興支援を目的とする芸術文化活動を支援するための『芸術文化復興支援基金』への募金スペースを設置します。募金していただいたお客様には、出演俳優のサイン入りブロマイド写真を進呈いたします(詳細は会場にてご案内しています)。被災地の復興のため、ご協力をお願いいたします。
  


初日のチャリティー企画の様子

チケットのお申し込み

好評発売中

平成27年3月歌舞伎公演

梅雨小袖昔八丈 ─髪結新三─ / 三人形

2015年 3月4日(水)~27日(金) / 10日(火)・11日(水)は休演
ご観劇料 1等A席 9,500円(学生6,700円) 2等A席 4,600円(学生3,200円) 3等席 1,500円(学生1,100円)
1等B席 6,300円(学生4,400円) 2等B席 2,600円(学生1,800円)
※障害者の方は2割引です。 ※障害者・学生等の割引チケットのお申し込みはお電話または窓口にて承ります。
インターネットからのお申し込み
パソコンからのご購入はこちら スマートフォンからのご購入はこちら
電話からのお申し込み
国立劇場チケットセンター (受付時間 : 午前10時~午後6時) 0570-07-9900 ※一部IP電話等からの場合 03-3230-3000
窓口でのご購入
国立劇場チケットセンター (チケット売場 : 午前10時~午後6時) 販売窓口はこちら
チケットぴあ:0570-02-9999
パソコン・ケータイからのご購入はこちら
イープラス
パソコンからのご購入はこちら ケータイからのご購入はこちら