[新作文楽]シェイクスピア=作 「不破留寿之大夫(ふあるすのたいふ)」

ブログ&コラム

2014年8月6日

文楽版シェイクスピアの「言葉遊び」と聴きどころ

フォルスタッフとハルの掛け合い&名ぜりふ

 ティーンエイジャーの純愛あり、老いた父の暴走あり、悪事に手を染める夫婦あり、嫉妬に狂って貞淑な妻を殺す夫あり、妖精たちのイタズラあり……等々、実にドラマチックなストーリーが展開するシェイクスピアですが、ドラマの中身はもとより、その「言葉遊び」でも知られるところ。韻を踏んで強い印象を残すという意味ではダジャレやラップの元祖のようなものですが、歴代の翻訳者たちは、シェイクスピアならではの言葉遊びを日本語でどう表現するか、さまざまに工夫を重ねてきました。
 『ヘンリー四世』と『ウィンザーの陽気な女房たち』のエッセンスをギュッと凝縮させた本作『不破留寿之太夫』でも、シェイクスピアを知り尽くした河合祥一郎の脚本によって、シェイクスピアらしい言葉遊びが随所に活かされています。

 たとえば悪さばかりしている名コンビ、太っちょ不破留寿之太夫(フォルスタッフ)と、若殿・春若(ハル王子)の掛け合いはこんなふう。

春若  「おまえのは張り過ぎだ。一文もひもせずに一杯食ろうてばかりおるから、ぱんぱんに張ったの皮が破れやしないかとハラハラするわ」
不破留寿「おう、調子がいいな、このがりがり野郎、強がり野郎、骨と皮の干上がり野郎」

春若  「おだまりまり)のやうな脂肪の塊(かたまり)。あまりにもしまりがないその体、なんとかせぬと決まりが悪い」
 また、原作の『ヘンリー四世』には、「こうして放蕩三昧しているのは世を忍ぶ仮の姿」とハル王子が打ち明けるモノローグ(独白)や、戦で死ぬことの〈名誉〉についてフォルスタッフが本音をぶちまける「名誉スピーチ」など、数々の名ぜりふがちりばめられています。もちろん、『不破留寿之太夫』にもその辺りはぬかりなく反映されているので、お聴き逃しなく。シェイクスピア好きの方も、シェイクスピアにはあまりなじみのない方も、心に残る名ぜりふを観劇の余韻とともに味わってみてください。

 フォルスタッフの「名誉スピーチ」とは……

FALSTAFF : What is honour? A word.
不破留寿之太夫「名誉とは何ぢゃ。言葉ぢゃ
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コラム③文楽版シェイクスピアの「言葉遊び」と聴きどころ

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新作文楽 不破留寿之太夫

2014年9月6日(土)~9月22日(月)

電話・インターネット予約開始 8月7日(木)10時~

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