[新作文楽]シェイクスピア=作 「不破留寿之大夫(ふあるすのたいふ)」

ブログ&コラム

2014年9月17日

豊竹英大夫が語る『不破留寿之太夫』

 アッと言う間に折り返し地点を過ぎた『不破留寿之太夫』。おかげ様でご好評をいただき、連日賑わいをみせています。そんな客席の熱気を直に感じているのが、不破留寿之太夫役を語っている豊竹英大夫です。監修者・鶴澤清治の思いの丈を一身に受け、三味線を弾く清治の隣で大奮闘中。何しろ開幕前には「英大夫君にかかっている」「普段の彼に近いキャラクターだからそのままやってもらえれば」と清治の熱い期待(という名のプレッシャー?)を背負っていただけに、幕が開いてからの反応に感慨もひとしおのようです。

お客さんの笑い声に手応えを感じます

『不破留寿之太夫』を語る英大夫 英大夫が使う床本

──お客様の反応はいかがですか。

英大夫 めちゃめちゃいいですね!リピートしてくださるお客さんも多いんですよ。東京の方だけでなく、大阪のお客さんも。今までも新作の舞台はいろいろありましたけど、この手応えは初めてですね。最後には立ち上がって拍手してくださる方もいますし。

──新作ならではのご苦労があったと思いますが。

英大夫 文章が現代語ですからね。字余りや字足らずがあるんですが、それはしょうがないことですから。語りにくさはありますけど、逆に普段とはまったく違う面白みがあります。お客さんの笑い声で、しっかり伝わっていることがわかるというのは嬉しいですね。
 

──不破留寿之太夫の魅力とは?

英大夫 人間が持っている全ての性格が詰まっているところじゃないですか。清濁併せのむというかね。春若とは対照的ですけど、春若は不破留寿に対して羨ましさもあると思うんです。「あんな風に生きられたら面白いな」という願望を抱かせる人間ですよね。ヤンチャばっかりしてるけども、思想的にはしっかりしていて、決してバカじゃない。単なる好色で酒飲みの人間じゃないところが、非常に魅力的ですね。無茶苦茶してるようでいて、ギリギリのルールは守っていると思います。最終的には「戦は愚かしいものだ」というメッセージがちゃんとあることが嬉しいですね。最後の独白は僕自身も不破留寿に自分を重ねられる気がして、非常に語りがいがあります。
 

──古典はメッセージを表面に出さずに作品全体がメッセージになっている場合が多いんですが、今回のようにズバリ自分の考えを表現することは少ないですね。

英大夫 僕は非常にストレートで嬉しいですね。シェイクスピアのメッセージを文章として表現できるってことは。
 

──英語で韻を踏むところを日本語に置き換えている部分などはいかがですか。

英大夫 あれはね、大きな顔して大きな声出してやると、お客さんもノってきてくれるんです。はじめは河合先生の台本を読んで、ちょっと心配だったんですよ。「これ、クスッともしてもらえなかったらどうしよう……マズイんちゃうの?」って(笑)。でも幕が開いてみたら反応が良くて、自信がつきましたね。
 

──新作文楽『不破留寿之太夫』について、英大夫さんのご感想を聞かせていただけますか?

英大夫 文楽のスタイルがいかにしっかりしているかということが、見てもらえば伝わると思うんです。それと今回はシェイクスピアという屋台骨があったことが大きい。シェイクスピアを知らない人でも、根底に流れている精神は本能的にわかるんじゃないかな。新作としてこれから残っていくものになるといいですね。

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制作者・出演者が語る『不破留寿之太夫』

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新作文楽 不破留寿之太夫

2014年9月6日(土)~9月22日(月)

電話・インターネット予約開始 8月7日(木)10時~

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国立劇場チケットセンター (午前10時~午後6時) 0570-07-9900 | 03-3230-3000 (PHS・IP電話)
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