[新作文楽]シェイクスピア=作 「不破留寿之大夫(ふあるすのたいふ)」

ブログ&コラム

2014年9月5日

開幕目前!『不破留寿之太夫』絶賛リハーサル中!

 開幕に向けて、着々と舞台稽古が進む『不破留寿之太夫』。これまで美術を手がける石井みつるのデザイン画や人形製作の様子を紹介してきましたが、ついについに、すべてがリアルな三次元のものとして目の前に現れる日が迫ってきました。リハーサルを重ねる現代劇とは違って、文楽の舞台稽古は初日直前のほんの数日。もちろん、その前に念入りな打ち合わせを重ねていますが。
 大勢のスタッフが舞台装置の転換や仕掛け、照明や音響のタイミング、人の出入りの方向(上手か下手か)などを確認し、場合によってはその場で道具の手直しもしていきます。初日2日前の舞台稽古の様子を、ここでちらりと特別公開しましょう。セットに関してはネタバレ注意!「感動が薄れるから実際に観劇するまで見たくない!」という方ここから先はご覧になりませんように……。写真を見て「おお〜っっ」と思った方も、ぜひぜひ、劇場でこの立体感、臨場感をお確かめください!



大きな桜の樹の下で

 国立劇場小劇場の舞台上にてただならぬ存在感を放っているのが、チラシ・ポスターにもなっている大きな桜の樹です。青空から茜色へ、星が瞬く夜空へと刻一刻と変化していくうち、流れ星が一筋。
 そして桜の樹の全貌が明らかに。舞台いっぱいに広がるダイナミックな美しさは圧巻の一言!様式化されたいつもの文楽の舞台装置とは大きく趣が異なり、対比も鮮やかです。
ここで不破留寿之太夫役の桐竹勘十郎、春若役の吉田和生も稽古に加わり、人形は手に持たずに大まかな段取りを確認していきます。やがて陽気な女房ふたりも現れて、プレイボーイきどりの不破留寿と、すったもんだの恋の鞘当て。ここは曲調も軽快に、シェイクスピアの言葉遊びを意識して韻を踏み、テンポよく展開していきます。
立ち回りでは「床」(義太夫と三味線)は入らず、パーカッション(鳴り物)のみ。やがて上下(左右)から、またしても大がかりな装置が……

遊び心あふれる大胆な居酒屋

場面変わって、お早の居酒屋。劇場の高さをめいっぱい活かした居酒屋のセットは、異国情緒あふれるスタイリッシュなつくりです。上部には赤ちょうちんがぶら下がるほか、目をこらすとちゃんとお品書きが。しかも目を凝らせば、「おでん」「ししゃも」「えだまめ」など〈ザ・居酒屋〉なメニューと共に、「ろーすとびーふ」「ふらいどちきん」「ふぃっしゅあんどちっぷす」なんてラインナップも発見!なぜか「かばーぶ」なんてのも。ん?トルコ料理? ともあれ、お早の居酒屋は〈英国パブテイストの無国籍料理自慢〉であることが判明しました。この遊び心にもご注目を。



居酒屋には様々な仕掛けが施されています。不破留寿が登場してひと暴れすると、あんなところがこんなことになったり。リハーサルでは危険がないかを注意しながら、装置と仕掛けの調整が続きました。影絵を利用した背景も大胆な美しさ。この場面でラストの伏線にもなる不破留寿と春若の問答があるのですが、詳しくは本番を観てのお楽しみです。

……と、開幕前にご紹介するのはここまでにしておきましょう。美しさと創意工夫にあふれた舞台装置という「器」に、義太夫と三味線、人形が加わると、いったいどれほど豊かな世界が広がるのか。不破留寿の太鼓腹以上に期待は膨らむ一方です。

開幕へ、いざ!

 

チケットのお申込み

新作文楽 不破留寿之太夫

2014年9月6日(土)~9月22日(月)

電話・インターネット予約開始 8月7日(木)10時~

電話からのお申し込み
国立劇場チケットセンター (午前10時~午後6時) 0570-07-9900 | 03-3230-3000 (PHS・IP電話)
一般のみ取扱
チケットぴあ 0570-02-9999
インターネットからのお申し込み
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国立劇場チケットセンター (午前10時~午後6時)

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TEL:03-3265-7411(代表)
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