[新作文楽]シェイクスピア=作 「不破留寿之大夫(ふあるすのたいふ)」

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2014年8月20日

2014年はシェイクスピア生誕450年!

時を超え心動かされる「人間ドラマ」

『不破留寿之太夫』の原作、『ヘンリー四世』と『ウィンザーの陽気な女房たち』を書いたのは、何度も繰り返して恐縮ですが世界一有名なイギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピア(1564〜1616)。生誕450年に当たる本年2014年は、各地でシェイクスピア作品に触れられる公演、イベントが花盛り。ちょっとした「祭り」状態です。演劇からオペラ、バレエ、映画までさまざまに形を変えて取り上げられ、400年以上という時間も言語も超えて、今なお愛され続ける破格の人気作家と言えるでしょう。

  シェイクスピアは生涯に37本の戯曲を書いたとされています。26歳でのデビュー作『ヘンリー六世(第一部・第二部)』から、52歳で亡くなる前年の『ヘンリー八世』まで、悲劇、喜劇、歴史劇、ロマンス劇(晩年に書かれた作品群で、悲喜劇や魔法による奇跡など多彩な要素が含まれる)という、主に4つのジャンルの戯曲を書き続けました。
   悲劇の筆頭に挙げられるのは、「四大悲劇」と呼ばれる『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王。『ハムレット』は歌舞伎化もされ、『オセロー』はヴェルディ作曲のオペラとしても名高く、日本が誇る映画監督・黒澤明は『マクベス』を『蜘蛛巣城』に、『リア王』を『乱』にと、それぞれ舞台を戦国時代の日本に翻案して映画化しました。若い男女の悲恋ものとしてあまりに有名な『ロミオとジュリエット』は、フランコ・ゼフィレッリ監督版(1968年)、バズ・ラーマン監督版(1996年)と大ヒット映画を生んだほか、舞台をニューヨークに移したミュージカルの傑作『ウェストサイド物語』としても愛され、プロコフィエフ作曲によるバレエ作品も数多く誕生している人気作です。

 喜劇なら、我らがフォルスタッフが活躍する『ウィンザーの陽気な女房たち』は、ヴェルディのオペラ『ファルスタッフ』としても親しまれるところ。そのほか『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』も、映画やバレエ作品で人気の高い作品です。

   と、挙げればキリがないのでこれくらいにしますが、シェイクスピア劇の何よりの魅力は、きれいごとだけではない人間本来の姿が赤裸々に描かれている点にあります。地位も名誉も金もという飽くなき欲望も、男女や親子の偽りなき愛情も、心の奥底に渦巻く嫉妬や悪意も、社会を生き抜く困難さも、あっけらかんと大らかな庶民のたくましさも、人間が生きていくうえで直面するあらゆる感情が、数々の名ぜりふと共に描き込まれています。だからこそ、同じ作品を何度観ても、演出やキャストが違えば毎回新鮮に楽しむことができますし、自分自身の年齢の変化によって、作品の捉え方もまったく変わってきます。  

 創り手と観客の双方を惹き付けてやまない、永遠の磁力を持つシェイクスピア。文楽版『不破留寿之太夫』が、その変奏曲としてどんな魅力を放つのか、大いにご期待ください。

 

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コラム⑤2014年はシェイクスピア生誕450年!

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新作文楽 不破留寿之太夫

2014年9月6日(土)~9月22日(月)

電話・インターネット予約開始 8月7日(木)10時~

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国立劇場チケットセンター (午前10時~午後6時) 0570-07-9900 | 03-3230-3000 (PHS・IP電話)
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